自分で被害妄想を止める方法 ②思考をいったん止める
以前他の記事で被害妄想の止め方についていくつか話しました。
被害妄想の止め方を紹介しています:
今日はそこでも紹介した、思考をいったん止める、というものを紹介します。
これは考えすぎる習慣を止めることができるので被害妄想で辛くなるのを食い止めることができます。
ちなみにこの方法はネガティブな思考が反すうしている人のみに効果があり、そうでない方が行うとかえって危険になることがあるので気をつけていただきたいです。
目次:
!少しじっくり読む!
*この記事はうつ病の方をターゲットとしていますが、精神的に悩んでいる方にも効果的です。
*この記事は個人談をもとに書いています。専門家ではないので、その点ご了承いただけると幸いです。
被害妄想の人は深読みをしている
被害妄想について詳しくは下にある記事を読んで欲しいのですが、被害妄想を持っている人たちは他の人よりも物事を深く読むので、なんてないことに対しても理由をつけます。
例えば、他の方だったら
「あれ、今避けられたような。気のせいか。」
で終わるのに、
被害妄想を持っている方は
「あれ、今避けられたような。なぜだ。あれのせいなのだろうか、これのせいだろうか。ああいうふうに避けたのは、こういう意味だろうか」
と考えなくていいところまで考えます。
被害妄想のなり方についてはこちら:
被害妄想の原因とメカニズムについてはこちら:
そうすることによって被害妄想の人は最悪のシナリオを回避しようとするのです。
しかし、深読みをするとなにも信じられなくなったり、または考えることがありすぎて辛くなります。
そうならないためにも、深読みを止める方法を自分なりに考えてみました。
深読みをしても、危機は回避できるどころかトラブルになることも
なかには、深読みをしないと騙される、危険なことになる、と思う方もいるでしょう。
しかし私の経験上、深読みをしているときの方が危険におかされやすいです。
考えることは大事ですが、行動へ移せずに常に考えているのは危険です。
というのも、本当に騙されるような状況や不利な状況で、考えるのに時間を使っている間にずるずると引っ張られて危険にさらされることもあります。
また深読みをすることで、私は人間関係におけるトラブルは増えたし、友人も減りました。
そして私自身周りのおかげで危険を回避できていたのだということも知りました。人は支え合って生きていくものだと言われるように、私たちは一人で危険を全て回避することができません。
今は信頼できなくてもいいから、まずは100人中100人皆が危険人物ではない、ということを分かってもらいたいと思います。
方法
ではどのように深読みする習慣から抜け出せるのかについて紹介していきます。
1. ベッドや椅子などでボーッと座る
まずはリラックスしましょう。自分が心地よいと思えるところでボーッとします。他の記事でも紹介した、マインドフルネスや瞑想をしながらだとなお良しです。
2. 頭の中で考えを巡らせる
頭の中に巡ってきたことをそのまま頭の中で流します。
例:
皆私のこと嫌いなんだろうな。ウェルカムされたことがないな。皆私のことを嫌そうに見るしな。前私を接客した店員さんも私と話すの嫌そうだったな。そんなに私不快なことしたかな。お店から早く出ないかな、とか思っていたんだろうな。
3. 考えすぎたと思ったらその先を考えても無駄だと割り切る
頭の中で流している中で、もし同じことを何度も繰り返したり、ここから先は考えすぎているけど考えずにいられない、と思ったらそこで頭を真っ白にします。
雑念を頭から切り捨てるようなイメージです。
なぜ切り捨てるかというと必要ないからです。先ほどの例を細かくみてみましょう。
例:
①皆私のこと嫌いなんだろうな。
②ウェルカムされたことがないな。
③皆私のことを嫌そうに見るしな。
④前私を接客した店員さんも私と話すの嫌そうだったな。
⑤そんなに私不快なことしたかな。
⑥お店から早く出ないかな、とか思っていたんだろうな。
ここから読み取れるのはたった2つのこと。「皆私のこと嫌い」「店員さんも嫌そうだった」のみです。
その他のことは時間の無駄だと考えるとスッキリしますでしょうか。
そしてこれだけグルグルしても結論が出ないということはきっとしばらく出ません。答えが出ないし、時間がもったいないので切り捨てます。
このように深読み、考えすぎてしまう部分を省くことを習慣にすることで、被害妄想を減らしていくことができるのです。
慣れてくると普段の会話の中で取り入れられます。
それでは本当の解決にはならない?
そもそもグルグルと考えてしまうのは解決方法が見つからないからだと思います。時間がもったいないから切り捨てる、だけでは結局問題は解決できていない、と思うかもしれません。
しかし被害妄想を持っていながら具体的な解決策を考えることは難しいです。
というのも、思考に歪みがあるので自分からしたら完璧な解決策でも実際は違う結果になることも多いです。
しばらくの辛抱ですが、被害妄想が和らいできたときに解決策を考えた方が結果的にいい結論にたどり着きます。
まとめ
被害妄想は自分の考えに固執し、その考えを証明するための証拠探しに必死になります。そのため、考えすぎたときは思考を止める癖をつけていくと被害妄想から少しずつ抜け出すことができます。ぜひ他の方法も併せて行ってみてください。