うつになると出る症状<被害妄想が激しくなる 危険度★★★★>
いよいよ最後の2つの症状です。
被害妄想の症状はすでに長い間ゆっくりと出ている症状ですが、私の場合はこの時点で被害妄想に強く悩まされ始めました。中には被害妄想と一緒に幻想を見る人もいるみたいですね。
どのように被害妄想が激しくなっていくのか、そしてそれによって起こる問題について今日は話します。
<うつ病指標>
6、ベッドから起き上がれない 危険度★★★★
目次:
!まあまあじっくり読む!
*この記事は個人談をもとに書いています。専門家ではないので、その点ご了承いただけると幸いです。
⑦被害妄想が激しくなる 危険度★★★★
被害妄想に悩まされると思考が歪んでいき、これが長く続くととても危険です。被害妄想という症状は性格が変わって見えるほどの力を持っているからです。
長い間被害妄想が起こるとどうなるのでしょうか。
<色んな症状によって起きている幻覚症状の一種>
個人的に被害妄想は幻覚の一種だと思っています。
まず、友人と繋がらなくなることで、友人に避けられたような気持ちになります。
それは眠りの浅さやイライラなどのストレスによって考えが狭くなっているからだと思います。
これが長期間続き、症状が重くなると、自分の周りだけではなく、次は社会全体が自分を拒絶しているように感じます。
クリスマスやバレンタインなど、一人で過ごすようになり、自分がいなくても社会が周る。
すると「皆あなたのことを心配しているよ」と言われても、
→それならなぜ私は一人で誕生日を過ごしたんだ
→私がいないと仕事が周らないからそうやって私を呼んでいるだけだ
→心配しているならなぜ行動してくれないんだ。なぜ私は辛いんだ。
と考えます。
私の記事を読んでくれている方は分かると思いますが、実際は自分が引き起こしているんですよね。
→それならなぜ私は一人で誕生日を過ごしたんだ
自分から人との距離をとった。相手もなぜか分からないから距離をとった。
→私がいないと仕事が周らないからそうやって私を呼んでいるだけなんだ
本当に心配していたけど、態度がチクチクしているから聞けなかった。仕事は本当に周らないから聞いた。
→心配しているならなぜ私行動してくれないんだ。なぜ私は辛いんだ。
そこまで突っ込めない。
しかし、全て事実でもあります。
皆心配しているけど、
一人で誕生日を過ごした。
仕事で必要だったから呼んだ。
行動するのはいきすぎている。
うつ病の人からしたら、「皆心配している」というのは抽象的で綺麗ごとに聞こえる人もいるでしょう。
そして、実際にじゃあなんで?と聞いて答えてくれるほど、距離が近い人もうつ病が重くなっているときにはなかなかいません。
すると、何を言われても違う意味に聞こえてくるのです。頭では分かっているのに見えない、ある一種の幻覚みたいなものです。
<周りの言いたいことが、全て違って聞こえる>
じゃあなんでこれをしてくれないの?という問いに対する答えが見つからないと、やっぱり私のことをうとましく思っていたんだ、という思考になります。
「体調悪くて休んでいたの?大変だったね」
→早く復帰してくれないから、こっちは大変だったよ。本当に迷惑だな。
「可愛いね!」
→嫌味で言っている。バカにしている。
といった感じです。
特に世の中には上記のような言い方を実際にする人もいます。うつ病で思考がぼやけていると誰がそういうことを言う人なのか、うまく判断ができないので、結果皆に対して攻撃的な態度になります。
私の場合ですが、うつ病ではない人から見たら、私が周りに攻撃的だから誰も周りにいない、となっていたと思いますが、
私からの目線だと、皆が私に攻撃的に見えて信じられない、となりました。
そして誰もその気持ちを解決できないので、自分を大切にしてくれない、行動してくれない、という気持ちが積もります。
そして、その気持ちが続くとやがて感情がマヒして、相手の言っていることが心に響かなくなるのです。これが後に自殺のもとを作ることになります。
<香港留学を終えて大学卒業、新卒入社>
香港留学ででた症状は前回の記事「ベッドから起き上がれなくなる」が最後の症状でした。
留学1年を通して、私の症状が良くなることはなく、日本に帰ってからも人に会うのが怖い状態でいました。ただやはり暮らし慣れているところに戻ってきたことで、ベッドの上で動けなくなることも減りました。
そんな感じで最後の大学生活1年をゆっくり終え、卒業し、新卒入社をしました。が、またうつ病がひどくなりました。
留学中の傷が全く癒えていなかった上に、企業の価値観が私とあまりにも合わなかったからだと思います。
企業が悪かったわけではなく、私と似た価値観を持つ人が社会において少ないことに気づいた、という感じです。
幼少期の経験などもおそらくうつ病に関係していますが、企業勤めでの経験もまた大きくうつ病に影響しました。
<自身の被害妄想について>
被害妄想という症状が強く出はじめたのは、新卒入社をしてからのことです。
私自身、自分の入りたい企業でなくても皆「誰かを喜ばせたくて働く」と思っていたので、
自分の地位や業績などのために働いている方が大多数だと知り、ショックを受けました。
また、社会人になって、会ったことのないタイプの人たちと会い、被害妄想が加速しました。
ある日、幼なじみとショッピングをしていて、試着室へと行ったときのことです。
幼なじみは試着をしてはカーテンを開けて、外にいる私にどう?と見せていました。
試着室は混んでおらず、入り口では店員さんがお客さんの対応をしたり、ときには私たちの会話に参加したりしていました。
なんの変てつもない光景でしたがお店を出てから、私は幼なじみに言いました。
「さっきの店員さん....私のことうざがっていたよね」
幼なじみも、え?!と。笑
私がずっと試着室外にある椅子を占領していたので、私が笑いながら長時間いることをうざがっていたのだと思っていたのです。
店員さんがニコニコと対応しながら「こいつら早く帰ってくれないかな」と思っているように見えました。
店員さんの存在をそれほど気にするのは異常だと幼なじみに言われ、ようやく自分は被害妄想が激しいのだと気付きました。
被害妄想の怖いところは、自分では気づけないし、周りも気づきにくいということです。
特に人との繋がりを感じれない間は、自分がおかしいか、なんて周りには聞きづらいと思います。聞いて、本当にそうだったらへこみますしね。
私の場合は、本当に心強い幼なじみがいたことで克服ができました。もし周りがあなたの発言に驚いたなら、いきすぎた考えをしているのかもしれません。
まとめ
被害妄想はとても厄介です。自分含めてどこが被害妄想なのかが分かりづらいので、手を差し伸べてもらうことも抜け出すことも難しいです。感覚が麻痺してしまえば、自分が被害妄想にあっていることさえも忘れてしまうかもしれません。症状がひどくならないためにも、早めに食い止めたいところですね。
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