うつ病には色々あり、人前では明るくても、一人になると落ち込むようなうつ病もあります。
私も大学1年生の頃に発達障害を疑って、精神科に行くと「それよりもうつ病を疑ったほうがいい」と言われました。
たしかに家へ帰ったらベッドへ倒れ込んで動けませんでした。けど外に出れば、笑顔を心がけて、元気に振る舞えていたし、人生とはそういうものだと思っていました。
それが数年後には、やはりうつ病だったのです。
無理して、頑張って笑顔を作ることは、当たり前ではありません。
もし「微笑みうつ病」を疑っているのであれば、ぜひこの記事を読んでみてください。
微笑みうつ病について理解を深めて、解決策も実際に実践してもらえたらな、と思います。
目次:
微笑みうつ病とは?
微笑みうつ病は、本当は限界で苦しいのに、それを隠すために笑ってしまううつ病です。通常のうつ病と同じ症状がありますが、人前で明るく振る舞う傾向にあります。
それゆえ周りもうつ病だということに気づかず、気がついたら遅かったというケースも少なくないです。
微笑みうつ病になる人の特徴
英語のページ、verywellmindによると微笑みうつ病の人は、以下の理由から微笑んでしまうそうです。
微笑みうつ病の人の特徴:
- 誰かの負担になるのが申し訳ない
- 自分がうつ病であることを認めたくない
- 明るくしないと、自分の能力を疑われると思っている
- 落ち込んでいることを悪く感じる など
人前では明るく過ごしますが、うつ病の「イライラ」や「不眠」といった症状はありますし、自殺のリスクもあります。
1. 誰かの負担になるのが申し訳ない
自分のことを卑下しており、誰かの迷惑になることが心配だと感じます。
「お荷物だと思われたくない」と思い、笑って普通を装っているのなら微笑みうつ病かもしれません。
2. 自分がうつ病であることを認めたくない
うつ病である自分は欠陥品だと思う気持ちです。
完璧でありたいため、自分の思い通りに物事が進まないと不安を感じます。そのため自分はうつ病ではないと言い聞かせて、普通を装っている状態です。
3. 明るくしないと、自分の能力を疑われると思っている
自己肯定感が低い、または実際に能力を疑われるような言葉をかけられたときに起こります。明るくしていないと、自分に存在価値がないような気持ちになりやすいです。
自分が「周りの役に立つために明るくしなければ」と考えている可能性があります。
4. 落ち込んでいることを悪く感じる
ネガティブな気持ちを持つことを悪いことだと感じる、もしくはそう言われ育ってきた場合に持つ気持ちです。
落ち込んでいる時間がもったいない、もしくは身体に悪いと考え、辛い気持ちに蓋をします(実際はネガティブな気持ちを認めたほうが、うつ病はよくなります)。
微笑んでしまうことはおかしくない
まず大前提ですが、「うつ病」は誰でもなる病気です。自分の身体や心の状態がストレスフルなら、誰でもなる可能性があります。
最近はSNSも発達して、自分が周りに見られる機会も増えました。やはり皆に「あなたは〇〇な人だ」とポジティブな印象を持たれたら、その通りの自分を見せてあげたい。
そんな気分を抱えることは決しておかしくありません。
「完璧でいたい」
「皆に優しくありたい」
「面倒くさいと思われたくない」
うつ病でなくても、より良い自分でいたいと思うことはよくあることです。けど私たちは自分が思っているよりも完璧でありません。そして周りもそれを理解しています。
だからあまり自分の状態を責めないてあげてください。微笑んでしまうことや落ち込んでしまうことは至って普通です。
「微笑みうつ病」から抜け出したいならこの2つは必須!
今必要なのは、微笑まなくても生活していける、大丈夫だと理解することです。
微笑むことは自分へさらなる負荷をかけています。つまり、辛いときに微笑むのをやめると、自分の感情を自由に表現することとなり、心に抱えるものが減るというわけです。
より自分の感情を出せる範囲を増やしていけば、うつ病もよくなります。
1. うつ病を打ち明ける
うつ病を打ち明けると、周囲へ気張る必要がなくなり、より自然体で話を聞けます。微笑むことも減り、自然と笑いたいときに笑えるようになるのでオススメです。
ただし周りに伝えるのはとても勇気が必要になります。実際、皆がいい反応を見せるわけではないことも事実です。
それでも私の場合は、打ち明けたことで自分の心が楽になりました。
不快な反応を見せられる不安より、私は自分の秘密をやっと打ち明けられた安堵のほうが大きかったです。
今では「うつ病のせいでこうなるのでは」と不安に感じたときは、初対面の人でも先に伝えるようにしています。
ただうつ病を周りに伝えるかはあなたの自由です。
以下では、過去に私が打ち明けたときに感じたことをまとめました。もしよかったら読んでみて、周りに打ち明けるかを考えてみてください。
2. 休憩する
微笑みうつ病だけでなく、うつ病全般で身体の力を抜くことは大切です。休憩することで、精神的にも回復します。
以下のことは休憩するのに有効です。
休憩する方法:
- 昼寝、仮眠をする
- 好きなことをして1日過ごす
- 誰とも話さない
どうしても心が休まらない、という人はうつ病に効果的なエクササイズを試すことがオススメです。実際に心が軽くなり、気持ちの面で大きく変わります。
以下は私が実際にうつ病が重いときに、家で試している方法です。
自分のいいところと悪いところを書き出すと、自分を客観的に見れる:
不安を書き出して、問題を客観視する方法です:
自分の思っていたことを吐き出す方法です:
マインドフルネスはうつ病に効果的と言われています:
人前で無理して明るくいなくても大丈夫
うつ病になると、人と違うことで不安に感じるときも多くなると思います。けど「うつ病」なのでそれは当たり前です。いつもと違う自分を見せることに、不安を感じても大丈夫です。少しずつ自分らしくいれるように調整していきましょう。