彼女へのプレゼントを考えるだけでも悩ましいのに、うつ病となるとさらに頭を抱えますよね。
うつ病の彼女は、心がこもっており、自分を大切にしていると分かるプレゼントなら喜びます。
それってどんなプレゼントなのか、この記事では書いていきましょう。皆さんの恋愛関係がより円満にいってくれると嬉しいです。
目次:
※当記事はうつ病を5年ほど患っていたときに書いていたものを、読みやすくするため修正しました(2024年11月)。
うつ病女性へのプレゼントはかなり難しいです
まず大前提ですが、うつ病の重さによってOKとNGのプレゼントが変わってきます。それはうつ病の重さによってできることが変わってくるからです。
例えば、生きるので必死なときに、高級レストランに連れて行かれるとむしろ辛く感じます。
特に高級レストランは身なりも気にするだけではなく、テーブルマナーにも気を回さなくてはいけません。私の場合は、そもそも人のいる空間が辛いことが多かったので、レストランや遊園地、電車を使用するイベントは、うつ病が重いと辛かったです。
うつ病が重いと断りづらくなり、連れて行ってくれた人に喜んでもらうために、我慢して行くことも多かったです。また、そんな私に気づいていない相手に対して溝を感じることもありました。
逆にうつ病が軽いときに高級なレストランに連れて行かれると、雰囲気も食べ物も味わえて楽しいです。
このようにうつ病だから、これを渡せば問題ない、というものはありません。
(あくまでも私の経験上の話になります。)
気持ちが一番大事!
ではどうすればいいのか?というと、やはり相手を気遣う気持ちが一番大切です。自分の意見を尊重してくれるプレゼントはなんでも嬉しいです。
例えば:
今人と会いたくない →じゃあ、僕が調理するから家で食べよう
毎日眠い →じゃあ、近くのホテルでゆっくり1泊しよう
のように、自分の状態を見てほしいと感じます。
私の場合は、うつ病が重いときにお金や物に対して価値を見いだせなくなります。自分は必要とされない人だから、自分にお金をかけてもらうことが無駄だと感じました。
なのでお金をかけてもらっても、ありがたみを感じられず、むしろ罪悪感が勝ちました。
逆にお金がかかっていなくても、気持ちの入ったものであれば、「自分を大切に思ってくれているんだ」と直に感じることができて、それがまた生きる気力になったりします。
ただうつ病が軽いときに同じことをされると、えっとなる可能性はあります笑
相手をよく見て、気持ちを優先してあげてほしいと思います。
うつ病女性にオススメのプレゼント
うつ病の彼女が欲しているものは、昔の自分と癒しだと思います。
自分が昔感じていたワクワクやドキドキといった感情をまた思い出したい。
昔のように感情を自由に表現したい。
好きな人に笑顔を向けたい。
大切にしてくれるように、私も好きな人を大切にできるようになりたい。
きっとそんなことを奥底で思いながら生活しています。
うつ病である自分に困惑しているかもしれません。こんな彼女で申し訳ないと思っているかもしれません。だから少しでもその不安を癒すようなプレゼントをあげてほしいです。
1.手紙+彼女が欲しいと言っていたもの
手紙は一番プレゼントらしくありませんが、一番嬉しいものです。
うつ病のときは人よりも「愛されるセンサー」が低くなります。
「私、愛されているんだな」と今までなら嬉しくなることも、鈍くなって感じられないことも多いです。
そのため手紙のようにストレートに相手への気持ちが伝わるプレゼントはかなり嬉しいです。普段は言えない相手への気持ちを、手紙に書いてあげてください。
ただし手紙だけ渡すと、被害妄想が強くなっている人は「一番お金のかからない方法を使われた」と落ち込む可能性もあります。
そこで他のプレゼントに添えてもらえると嬉しいです。
2. 食べ物
美味しいものを食べれば自然とやわらかい気持ちになります。
チョコレートやクッキーでもいいですし、美味しい料理を一緒に食べるのでもよいでしょう。
私もうつ病の調子がよいときに、少しお高めのレストランに連れていってもらうと、次の日は気分がよくなります。
ただし、うつ病で食欲をなくす人もいますし、何を食べても味がしない人もいます。
うつ病前からあまり食に興味を持っていない人であれば、別のものがいいかもしれません。
もらうと嬉しいプレゼント:
- 自分では買いに行かないスイーツや食べ物
- 高級レストランで一緒に食事(調子がよければ)
- デパコスのお惣菜や豪華なものを一緒に家で食べる(片付けはお相手にお願い)
- 家で一緒にご飯(調理・片付けはお相手にお願い)
NGなプレゼント:
- 好きだったキャラクターやブランドの食べ物(以前のようにワクワクできないので早く治れ、と急かされる気分になるかも)
- 保存の効くスイーツを大量に購入(それでご飯を済ませるようになるかもしれないため。普段からご飯を食べない人であれば○)
- 彼女が洗い物、片付けをする必要があるもの(負担になるため)
- 色々と気遣いが必要なもの
(食好きの)私が当時もらったら嬉しいプレゼントは、
- 高いお肉を一緒に買いに行き、家で調理して食べる
- 一緒にデパ地下行ったときに、私が目で追っていたものを、家で食べる(覚えていてくれていたのが嬉しい)
- 普通の回転寿司や焼肉屋さんで「好きなだけ食べていいよ」と言ってくれる(気を張らなくていいけど、特別な感じがする)
- 食べ放題のお店(テーブルマナーを気にしなくていいから)
3. 彼女が好きなもの
今の彼女が行っているものに関連しているものを購入すると喜ばれます。うつ病は熱中すると、症状がよくなるケースがあります。
一方で、好きなものを渡されてプレッシャーに感じることもあります。その理由としてうつ病が重いときは、好きなことに興味が持てなくなるからです。
そんなときに自分の好きなものを渡され、ドキドキしない自分を感じると、「早く治して、熱中しなよ」と急かされているみたいで、焦って辛くなることもあります。
好きだったことに対して彼女が今どう感じているのかを聞き、
「また始めたいけど、体力がまだ戻らない」と前向きなときは渡して大丈夫です。
「今はやりたくない」と言っていたら渡すのを控えたほうがよいでしょう。
もらうと嬉しいプレゼント:
- 今やっていて楽しい趣味関連のプレゼント
- 彼女が熱中してしまうもの
- ファンだと言っているキャラクターやアイドル、俳優さんのグッズなど
NGなプレゼント:
- 昔好きだったもの
- 執着していそうなもの
私がもらったら嬉しいプレゼントは、
- 好きなブランドの化粧水・乳液セット(気軽に使えるため)
- 好きなブランドのジュエリー(家にいることが多いので、普段使いできるもの)
- 自分ではなかなか買えないお高い本(料理の本、フォトブック、アートブックなど)
- 好きなキャラクターやアイドル、芸人さん、俳優さんのコンサートやイベントチケット(好きなことを知っていて購入してくれたことが嬉しいため。純粋に楽しいという気持ちが戻る)
- 好きなアートの展示チケット(ゆっくり過ごせるため)
- 水族館や動物園に行く(動物好きであれば癒される)
4. リラックスできるグッズ
うつ病のときは癒しに飢えています。人よりも感覚が鈍くなることで、人から大切にされているという感覚が薄れているからです。
常になにかしらから攻撃を受けているように感じる人もいるので、人より疲れやすくなります(私はそうでした)。
そんな緊張・こわばりを取ってくれるアイテムは嬉しいです。
ただし、うつ病になると、匂いや音に敏感になる人もいるので、逆に不快に思う人もいます。また「自分を癒す」という手間が大変で、もらったものを使わない可能性もあります。
まずは匂いや音にどれぐらい敏感なのかを把握することをオススメします。もし彼女が身体を触られるのが苦手でなければ、癒しグッズを使って直接癒してあげるのも嬉しいはずです。
もらうと嬉しいプレゼント:
- バスソルト(匂いが強くないもの)
- マッサージオイル(匂いが強くないもの)
- 目の疲れをほぐす機器
- アロマオイル(匂いが強くないもの)
- 一緒に温泉+旅館で1泊する(旅館で過ごす)
- ドリンク(ノンカフェインだと◎)
身体に触れるのが大丈夫な彼女なら喜ぶプレゼント:
- マッサージオイルで足や手のマッサージをする
- バスソルトを入れたお風呂を用意する
- アロマオイルを焚いて、一緒に過ごす
NGなプレゼント:
- 匂いの強いもの
- カフェインが多いドリンク
- 癒されるまでに手順が多いもの
私がもらったら嬉しいプレゼントは、
- マッサージ器具
- バスソルトの詰め合わせ(私はクナイプがうつ病のときから好きでした)
- 一緒に温泉旅行
- 本格的なマッサージをしようとしてくれる(心遣いが嬉しい)
- 一緒に癒せるもの(好きな人と一緒に癒しの時間を共有できるのが嬉しい)
気持ちが伝わればOK!
いくつかプレゼントを紹介しましたが、共通しているのは相手に気持ちが伝わっていること。
間違えたプレゼントの選択をしても、自分のことを思っての行動だと分かれば嬉しいです。
結果的に彼女はそのプレゼントで自分を責めるかもしれません。ただし、いつかうつ病が軽くなったときに、そのときのあなたの気持ちを思い返して愛情を実感できると思います。
ぜひうつ病の彼女に渡すプレゼントは、あなたの気持ちがこもったものをあげてみてください!
プレゼントを渡すときの質問
1. プレゼントは高価なもののほうがいいですか?
そのときの気分や人にもよると思います。
うつ病のときに高価なものを渡されると、感謝よりも「こんな高いものを私なんかに渡すなんて、無理させてしまって申し訳ない。」という気持ちが勝ちます。
なので高価なものを渡すのであれば、気を負わなくていいこと、お返しは考えておらず、自分がそうしたいから渡したことを伝えてください。
2. では安いものでもいいですか?
これも難しく、うつ病が重いときに安いものを渡されると、次は「やはり自分にはこれだけの価値しかないんだな」と更に落ち込みます。
なので安いものを渡すときは、感謝の気持ちや手間暇かけていることなどが伝わるようにするといいです。
決して、安く済ませようとしたわけではなく、気を遣わせたくなくて色々考えたことが伝わるようにしてください。
3. 高級レストランやコンサート、旅館など、どれぐらいの移動距離なら無理をさせない?
私の場合は、人が少ないところです。移動距離は長くても大丈夫ですが、道中に人が多いと、電車でも辛くなります。
レストランはテーブル同士の距離が離れており、店員さんがあまり話しかけてこないようなところが楽です(バルバッコアやホテルのアフタヌーンティーは過ごしやすかったです)。
車での移動だと、関係性にもよります。
もう気を遣わなくていいぐらい深い関係であれば、車のほうが楽ですが、気を遣う相手ですと「なにか話さなくては」と気を遣いすぎて辛くなってきます。
4. コンサートや美術館は人が多いと思うのですが大丈夫でしょうか.....
好きなものに熱中している間は気にならないです。私の場合、料理がすごく好きで、うつ病のときに調理学校に通っていたのですが、キッチンで人と話すときだけ、辛くありませんでした。
ずっとワクワクドキドキして、今まで辛かったことが辛くなくなります(料理があったからうつ病に耐えられたのかもしれない)。
コンサートや美術館でうつ病なのに胸が躍るのであれば、むしろ連れていくことで気持ちが前向きになるかもしれません。