うつ病の人にやってはいけないこと - うつ経験者が語る
こころの不調は、周りから見えづらいです。
今日はなんともなかった言葉が、次の日には「落ち込む」言葉になっていることもあります。
そんな些細な違いが分からない人にとって、ためになる記事にしたいです。
私はうつ病になってから5年以上経っています。
私の経験をベースに以下のことをお話していきます:
- なぜ日によってNGラインが変わるのか
- うつ病の人にやってはいけない言動
- どう対応すればいいのか
職場や家ごとの対応などは、下記の記事を読んでいただけたら嬉しいです。
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家族:
なぜ日によってNGラインが変わるのか
日によってコンディションが違うため、今日大丈夫だったことが次の日にはダメになることがあります。
うつ病は精神的なストレスが強いため、現れる症状です。
皆さんも睡眠不足になったり、イライラすることが続いたりすると、周りの人に優しくなれなくなると思います。もしくは自分に自信が持てなくなり、ちょっとした言葉も胸に刺さるかもしれません。
うつ病の人はそれが顕著に現れている状態です。
常に睡眠不足でイライラしているので、ちょっとした言葉も受けいれられません。冗談も本気に聞こえます。しかもそれが長いこと続くため、焦りもプラスします。
ただそれは精神的なストレスだけでなく、身体的なストレスも関係します。
簡単に言うと、
- 今日はベッドがフカフカでうまく寝れた
- 運動した後、気持ちがスッキリした
- ずっと太陽を浴びていたから、気持ちが晴れやかだ
上記のような経験をすると、うつ病は一時的によくなります。逆を言えば、身体的なストレスがあるときは一時的に悪くなるということです。
今日は人とうまく話せた、一人の時間を作れた、などもそうですが、そういった違いによって日々のNGラインは変わります。
つまり、うつ病の人は度重なるストレスで、異常なほど常に機嫌が悪く、繊細。ずっとこの状態なら、死んだほうが人生イージーになると思っています。
(間違っても、本人にはそう言わないでください)
うつ病の人にやってはいけない言動
基本的に人を傷つける、プレッシャーを持たせる、または不機嫌にすることを言わなければ大丈夫です。後は「死」にかんして慎重に扱ってください。
念のため下記でも箇条書きにしますね。
- 死を意識する言動をかける(例:死んだほうがマシ)
- うつ病の人のせいにする
- トラウマを思い出すことを言う、する
- 喧嘩をふっかける
- 悪口・陰口を言う
- 「なんでそんなこともできないの?」と言う
- 頑張って、と言う
- 「これぐらいできるでしょ」と言う
うつ病の人への接しかた
話を聞いてあげると、あなたの言うことも受け入れやすくなります。
うつ病の人はイライラや焦りから余裕がありません。そして、それは自分の悩みや問題を話せる人がいないからだと、私は思います。
自分の力では解決できない。けどどうすることもできない。
勇気出して話したのに、否定されたらどうしよう。
そして思考停止しています。その状態でなにを言われても頭に入るスペースがありません。
まずは優しく話を聞き、「XXはそう感じたんだね。」と聞きましょう。
もし共感できる部分があれば、一緒になって「それは大変だったね」「嫌だったね」と伝えてあげてください。
それだけで余裕が生まれるし、自分の問題に対処しようと前向きになれます。
逆を言うと、それ以外はあまり口出ししないほうがいいかもしれません。
うつ病の人を大切にしてあげてください
当事者にならないと分からないことはたくさんあると思います。すべてを分かることは難しいとも思います。
だからこそ「なぜそれぐらいで怒るのか」「ダメになるのか」と思わず、根気強く付き合っていけたら嬉しいです。
この記事が皆さんの役に立てばと思います!