うつ病になると人と会えなくなる、会いたくないのがしんどくなると思います。嫌いになったわけでもないのに、なぜか会うのが怖い。
そんな気持ちになって、友人から離れたら関係も終わるのだろうか、と心配になることもあるのではないでしょうか。
私自身も同じ経験をして、こんなに簡単に関係って切れるのだな、と当時はぼうぜんとしていました。
もし過去の私と同じ経験をしている人がいるなら、ぜひこの記事を読んでください。人間関係は修復できます。
目次:
- 友達に会いたくない、と感じることは悪くない
- 友達と会いたくない、に正直でいい
- それでも、心底会いたい場合は相手に伝えましょう
- 疎遠になった友達について
- 自分に素直でしたか?
- 自分らしくいると、幸せになる
- まとめ
友達に会いたくない、と感じることは悪くない
まず、うつ病になって友達に会いたくない、と感じるのは仕方のないことだと思います。
「人がなぜ怖いと感じなくなるのか」について書いています:
「なぜ人と会わなくなるのか」について書いています:
なぜなら記事でも書いたように、疲れてしまうと一人でいたくなりますし、うつ病になると睡眠不足や食欲不振などで、常に疲れている状態です。
それはごく普通のことなので、あなたに問題があるわけではありません。
ただ自分と同じように人と会いたくない、という気持ちに共感できる人が少なく、周りには理解してもらいづらいかもしれないです。
友達と会いたくない、に正直でいい
友達と疎遠になることが怖くて、辛いのに会おうとする人もいるでしょう。心理学でも会う回数が増えると、親密度が高くなると言いますしね。
ただどの記事でも言っていますが、私自身は無理しないほうがいいと思っています。
無理をして会ったところできっと明るくふるまえないし、楽しくできないと思うのです。その結果、うまく振る舞えなかったことに罪悪感を持って、余計にうつ病がひどくなる可能性があります。
もし今会いたくない、と感じるなら会わなくていいですし、それで友達を辞めるようであれば、それまでの付き合いだったんです。
それでも、心底会いたい場合は相手に伝えましょう
もし出かけたい気持ちは強くなったけど、会うのが怖かったら、友人に一言言いましょう。
「今日は体調が少し悪いから、早めに帰りたくなるかもしれない」
「ちょっと気分が悪くて、話し方が変になってしまうかもしれない」
大抵の友達はそういえば、理解してくれますし、配慮してくれるはずです。あなたも明るく振るまわなくてよくなります。
もし本当に深い付き合いの友達ならうつ病のことを打ち明けてみるのもいいかもしれませんね。きっとあなたがピンチのときに駆けつけてくれる存在になります。
疎遠になった友達について
もし誰とも連絡をせず、誰とも会わず、友達がいない状態になったら、友情を試すときです。
とても辛いプロセスですが、もしあなたが誰とも連絡を取らず、お出かけをしてもうまく振るまえず、傷つけているのに何度も会ってくれる人がいるなら...、
きっとその人はあなたにとって一生ものの友達になります。
なぜならあなたの本質的な部分を好きになっているからです。
大学の社会学や哲学から学びましたが、性格には本質的な部分と、環境によって変わる部分があります。
例えば、
→すごく優しく接してくれていた人が、お金を持った瞬間に人を利用するようになった。
→昔はネクラだったのに、大学生デビューをしたら友達が増えて楽しい生活を送るようになった。
そういった変化が起こるのは、環境によって思考が変わり、思考は行動に結びつき、行動は習慣へとつながっているからです。そうやって、人の性格は形成されていきます。
でもどんなことをしても変わらないのがその人の本質だと私は思っています。
→人を利用するようになっても、変わらず頑固で自分の意思を貫く
→大学生デビューをしても、困っている人に手を差し伸べる
きっとその友達は、そんなあなたの本質を好きになった人たちです。
それはあなたがうつ病になっても、一文無しになっても、見た目が変わっても、変わらずあなたを好きでいてくれる人たちです。
うつ病になることは辛いですが、友達があなたのことを本当に大事に思っているのか、合っているのかを試す期間なのかもしれません。
仲が良かったのに、ということも起こる
中にはきっと手を差し伸べてくれると思っていたのに、辛い態度をとってきた人もいるでしょうし、むしろあなたが相手の本質を理解しはじめたかもしれないですね。
正直付き合いの長さは友情に関係ないと思います。だからこそショックを受けることも増え、どんどん減っていく友達をただ呆然と眺める事態になるかもしれません。
ただ私の経験から言えることは、これで切れる関係は切れてもよかった関係だということです。
無理をせずにこれからは100%の自分で友人に接することができます。
自分に素直でしたか?
関係がすぐ切れた人、友達が一気に減ってしまった、いなくなった人に聞きたいのですが、あなたは自分に素直でしたか?
ここでいう素直は、自分を偽らない、偽っていても自分が偽っていることを心の底で分かっていることです。
私は大学生になってから、私は人といい関係を築きたくて色んなことを試しました。
たくさん笑う、自分の思ったことは強く言う、苦手なイベントにも出席する、見下されないように人を見下す(本当なにしてるんだろう笑)、などなど。
そのおかげで私は明るい性格になりましたし、人間関係も良くなりましたが、留学に行くと、驚くぐらい日本から電話をくれる友人が少なかったです。
留学に行く少し前からうつ病のような症状が出ていて、そのときから友人たちとは疎遠になり始めていましたので、納得でしたがショックでした。
自分が無理して笑っていたこと、必要以上に強く言っていたこと、友人までをも見下していたこと、それだけの関係しか築けていなかったことに友人が減ってから気づいたのです。
楽しい飲み会の後、いつも寂しい気持ちになったのは、いい関係を築くための代償なんだと思っていたのですが違いました。
別に誰かになろうとしなくてよかったんです。
きっと離れた友達は「明るい私」が好きだったのだと思います。
けど私自身「明るい自分」を演じるのに疲れていたし、それで周りがついてくるわけでもないことを知って、私は自分を見つめ直しました。
「もうどうせ友達いないんだし、好き勝手ふるまおう」
自分らしくいると、幸せになる
自分らしくいるのは簡単なようで難しく、自分の弱点を他の人に見られても臆しないことでもあります。
場面によって、違う自分を演じるのは社会においてあった方がいいスキルだと思います。
ただ本当の自分がずっと心にいるような、そんな気持ちをずっと持つのは大事だと感じました。
私はうつ病で友人を一度失いましたが、その中でも変わらずサポートしてくれる友人もいたし、うつ病を打ち明けて関係を修復した人たちもいます。
なにより以前と比べて関わる人は極端に減ったのに、今の方が満たされた気持ちになっています。
だから今うつ病になって友達に会いたくなくなったとしても大丈夫です。
疎遠になっても大丈夫です。
いつかその友達は帰ってきます。もし帰ってこなかったのなら、きっとあなたにとってもその関係は続けなくて正解だったのかもしれません。
だから友達がいなくなることを不安に思わず、今は自分を素直にする時間だと思ってみてください。
まとめ
うつ病がなかったら私は今でも自分ではない自分に演じることに疲れ、本当の幸せを知れなかったんじゃないかな、と思います。友達に会いたくない、友達いない、という人たちよ、自分らしくあれ!の一言です!