家族が原因でうつ病を発症した体験談
この記事は、「うつ病の原因が、自分の親かもしれない」と感じた人に向けたものです。
私はうつ病になって5、6年ほど経ちます。
少しずつ症状はよくなっているものの、あるときにとてもうつ病が重くなります。
それは「両親と会っているとき」です。
必ずしも「家族」だけではなく、そのほか原因が絡まっていることもあるでしょう。
ただし「家族」も原因のひとつかも、と思ったならその勘は間違いないはずです。
この記事では、
- なぜ私は家族が原因だと思ったのか
- 実際に効いた対処法
について話していきたいと思います。
なぜ家族が原因だと思ったのか?
私のうつ病はいくつか原因がありました。
仕事や犬の介護、対人関係など。
すべての原因をつぶして完治を目指したものの、なかなか治りませんでした。
なので気持ちが明るくなる瞬間と暗くなる瞬間を私は客観的に見るようにしたのです。
日記帳に、自分のことや周りのことを書きました:
- 今日の調子
- 今日の出来事
- 周辺の変化 など
するとどうでしょう。
母親が長期間、家にいないとき
父親が長期出張に行っているとき
この2つの期間が絶好調でした。
実際に彼らが帰ってくると、私は動悸を起こして、肩が縮こまることに気づいたのです。
いつも一緒にいるから気づかなかっただけでした。
思い返すと彼らから受けたトラウマは多くあったのです。
自分の親が普通ではない
親は特に一緒にいる時間が長いから、辛いのが当たり前になっていたのでしょう。
だから気づけなかったのだと思います。
もしあなたが、自分の親が友人の親と比べてなにか違うと感じているなら、親がうつ病の原因かもしれません。
こんな親はうつ病の原因になる:
- 過保護・過干渉
- 暴言・暴力
- ネグレクト、育児放棄
- いじめてくる
- 夫婦仲が悪い、離婚している
今は問題がなくても、小さい頃からストレスが積みあがってきた可能性もあります。
そして今この瞬間にうつ病という形で表面に現れたのかもしれません。
本当に親が原因なの?
自分を一生懸命育ててくれた親を、うつ病の原因だと思いたくない。
そう私も思ったのですが、どう考えても彼らが原因でした。
それは喧嘩した後に決まってうつ病が悪くなったからです。そして決まって人間関係も悪くなりました。
もし客観的に見ても、自分のうつ病は「親が原因」だと確信を持てないのなら、一回だけ1ヶ月ほど親元を離れてみてください。
どんな形でもいいです。
離れる理由:
- 友人との旅行
- 一人旅行
- なにかの合宿 など
それから家に戻り、自分の身体や精神の変化を見てみてください。
緊張感が走るようになりましたか?
気持ちが暗くなりましたか?
イラつく頻度が増えましたか?
どうすればよいのか?
親が原因だと分かったところで、具体的にどうすればばよいのか分からないと思います。
よく「親から早く離れなさい」と私も助言をいただきましたが、それほど簡単なものではありません。
離れるのに理由が必要ですよね。私も、当時は老いた愛犬の介護をしており、私が面倒を見ないと誰も見てくれない状況で、家を離れられませんでした、
お金も介護に費やしていたので、すぐに一人暮らしできる状況ではなかったです。
そんななか、私が取った行動は以下のとおりです。
取った行動:
- 相手が自分と違うことを理解する
- 自分の感情を理解する
- イスに話しかける
相手が自分と違うことを理解する
父や母はたしかに自分を産みました。
ただし、自分は父や母と違う育ちかたをしています。
違う高校、違う友達、違う時代、違う社会環境...。
あなたが両親と同じであるはずがありません。
つまり彼らの言うことが必ずしも、あなたに当てはまらないというわけです。
例えば、母が「デブ」だとあなたに言ったとします。
しかし、本当にあなたは「デブ」でしょうか。
皆があなたを見て「デブ」だと思うかは分かりません。
太っていたとしても、それを見てデブだと思って言うのは母みたいな人たちでしょう。
実際に私はどれだけ太っている人を見ても、「デブだ」とは思いません。
街ゆく人や友人を見て「デブだから可哀想」なんて思うこともありません(モラルに欠けている人はそう言います)。
強いていうなら、通常の体重の2、3倍ある人が電車で座っているのを見て、「少し座りづらそうだな」と思うぐらいです。
ただそれも1秒ほど思考したら、自分の作業に戻ります。
だから両親の言うことに左右されそうになったら、
「これはお母さんの意見であって、私の意見ではない」
「これはお父さんの意見であって、周りの意見ではない」
と心のなかでつぶやいてください。
これを続けると両親にかけられる言葉に過剰に反応しなくなります。
お願いされたことも、嫌だったら断れるようになっていくはずです。
自分の感情を理解する
普段から自分がどう感じたかを考えるようにします。
両親だけでなく友人やパートナーなどにある言葉を言われたとき、
「あ、今自分は嬉しいんだ」
「今の言葉は悲しかった」
「すごく怒りを感じている」
のように自分の感情に耳をすませます。
これをするだけで抑えていた感情を出しやすくなり、ストレス発散になります。
また自分の気持ちをより理解できるので、自分の考えをに自信を持って意見を言えるようになりやすいです。
イスに話しかける
「もし両親が目の前にいたら、本当はどんな言葉をかけたいですか?」
この問いに沿って、話していく方法です。
実際にカウンセラーから教えてもらった方法になります。
詳しくは下記の記事を読んでください:
逆上されたらどうする?
問題は自分を取り戻しはじめたときに、押さえつけてこようとする両親がいることです。
その場合は、まず先ほど言ったように強く「両親は両親であること」を理解しましょう。
自分は今されたことに対して「許せない」「イラついた」などと、そのときに思った感情を冷静に考えてください。
一通り、両親からの逆上が終わったとします。次に問題なのが、「された」ことがトラウマになることです。
私の場合、自分の発言に対して逆上され喧嘩になると、周囲の人も両親のように自分を扱ってくるのではないかと怖くなりました。
実際はそんなことありませんでしたし、「私は私」「両親は両親」と思うことでようやく、両親だけがそうなのだと気づけたのです。
離れるのが一番いい
ただしやはり両親から離れるのが一番いいです。
うつ病は周りに誰かいたほうがいいと言われます。
だから両親がいる環境をカウンセラーから推奨されたこともありました。
しかし、私は今両親と離れて、以前より気持ちが楽になっています。
両親以外の原因は解決しましたか?
もうこの記事を読めるぐらいに、
あなたの症状がよくなっているなら
きっと一人でも暮らしていけると思います。
充分な資金を持って、勇気を出してみてください。
ぜひうつ病の原因が両親にあると感じる人は、勇気を持って離れてみてください。