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うつ病の人を一人にしてはいけない?一人にしたほうがいい?

うつ病の人を一人にしてはいけない?一人にしたほうがいい?

線路の真ん中で一人で立つ

さて、うつ病の人が「人がいるとしんどい」と言ったとき、うつ病でない人はどういった行動を取ったほうがよいのでしょうか。

 

そっとしておく?

それでも、しつこくそばにいる?

 

今日はうつ病を5年以上患っている筆者が、思ったことを書いていきたいと思います。

 

目次:

 

*死に関する描写が含まれています。苦手な方は読まないでください。

*「うつ病持っている人」が周りにいる人に向けた記事です。うつ病を持っている人はこの記事を周りの人に読ませてください。

*この記事は個人談をもとに書いています。専門家ではないので、その点ご了承いただけると幸いです。

 

うつ病の人の心次第

まず、うつ病でも人と会いたいです。

 

正確には人と会えない状況にいるけど、会いたいです。

 

そっけない態度をとるかもしれません。

 

ただ、それはうつ病の症状や過去のトラウマからくるものです。

 

例えるなら、病室の外に出たいけど、状態が悪化するから出られない患者のようなものでしょうか。

 

そのうえで、どのような状況のときに、一人でいたほうが改善するのか、しないのかについて書きます。

 

あくまで私の場合ですので、参考程度に読んでもらえたら嬉しいです。

 

一人にしてはいけないとき

以下3つのときは会ったほうがよいです。

  1. 会いたい、と意思表示をしているとき
  2. 誰かを必要としているとき
  3. 一人ではなにもできないとき

 

「人と会うのはしんどいけど、それ以上に人がいないと辛い。」そんな状態にあります。

 

うつ病の症状として人と会うのがしんどいのですが、うつ病を除いて考えるとずっと一人なのもしんどいです。

 

なにを言っているか分かりづらいという人は、こちらの記事を読んでもらえたら嬉しいです。

 

数分前にひどいことを言ってきたかもしれません。

 

ただしそれはうつ病の症状として、人に優しくなる余裕がなかった可能性があります。

 

うつ病の人は孤独です。

 

人と会いたいのに、自分のせいで相手が辛くしていそうなのを見ると、自分も辛くなります。

 

会うことに、私は申し訳なさを感じましたし、辛くなるとうつ病も悪化しました。

 

ただし、そんな状況でも人と会わないと、孤独で苦しくなるときがあります。

 

1. 「会いたい」と言っているとき

うつ病の人がどれだけひどいことを言ったり、会いたくないと言ったあとでも「会いたい」と言っていたら、会ったほうがよいです。

 

「死にたい」と言った感情は、予期せぬときに降ってきます。

 

人と話していないと、急に窒息するような感覚に襲われることがあります。

 

「話したくないと言ったあとに、話したいと言ったら嫌われるのだろうか」

 

そう思いながら、私はときおりSOSのメッセージを友人に送ります。

 

もしそのメッセージを読んで一人にしたら、よりうつ病が深くなる可能性もあるでしょう。

 

2. 急に話しかけてきたとき

今まで何ヶ月も何年も話していなかったのに、急に「元気?」ときたら「助けて」と言っている可能性があります。

 

本当に辛いとき、うつ病の人は誰かの肩によりかかりたくなります。

 

しかし、うつ病でない人からすると、ネガティブな話や否定的な話をいきなりしてくるうえ、気遣いのない行動に疲れるかもしれません。

 

すると、うつ病の人から人が離れていき、うつ病の人はさらに別の人へと助けを求めます。

 

もし急に友人から連絡が入ってきており、その人がうつ病だった場合...。

 

それは、あなたより仲のいい人たちは、「自分を分かってくれなかった」とその人が感じている証拠です。

 

ほかの言い方をすれば、それほど仲良くないあなたを頼るまで、その人は気持ちが限界まで来ています。

 

そういったときは一人にせず、一緒にいてあげて、カウンセリングなどに行けるとよいですね。

 

3. 一人ではなにもできないとき

うつ病の人は疲れすぎると、身体が動かなくなります。

 

ずっと同じところに座ったり、ベットで寝転がっているとき、頭は起きているのに目を開けなかったりすることも多いです。

 

そんなときにお茶やご飯を用意してくれると、とても助かります。

 

むしろ誰かにしてもらわないと、同じところに何時間も座っているかもしれません。

 

一人にしたほうがいいとき

「一人にしてはいけないとき」のように、うつ病の人が一緒にいたくない意思を見せたら、そうしましょう。

 

うつ病の人は、うつ病が重いほどうまく考えられず、なんでも承諾しがちです。

 

自分でも気づかないうちに、いっぱいいっぱいになり、症状が悪化することもあります。

 

一度でも「やめとこうかな」と断ったとき、部屋に一人でこもっているとき、など。

 

一人でいたそうなときは、その意見を尊重してあげてください。

 

本当に一人にしてもいいの?

「一人で部屋にこもっているから、そのままにしたら(声をかけてくれなかったから)しんどいと言われた」なんてこともあるかもしれません。

 

たしかに私も自分の過去を考えると、一人にして、と言っているにもかかわらず、本当は自分を気にかけてほしかったときがあります。


行動はまったく同じでも、心の状態は違うことも多いです。

 

なので、分からなことは仕方ないと割り切ってください。

 

ほかの記事でも伝えていますが、うつ病の人の面倒を見る側も大変です。

 

うつ病の人といて、自分が病んでくることもあります。

 

だからこそ、必要なときは自分とうつ病の人を切り離してください。

 

分からないことは、分からない。

 

だからこれでなにか起きても、それは仕方のないことだった。

 

もちろんなにも言わず、理解してくれるのがベストです。

 

ただし人間万能ではありませんし、うつ病の人もそれは知っています。

(もしくは症状が落ち着いたときに知るかも)

 

だからあまり自分を追いこまずに、できる範囲のことをしてあげてください。

 

家族や身近な人ができること

一人にしたほうがいいとき、しないほうがいいときを見極めることは大切です。ただし、それ以上にどんなひどいことを言われても、傷つくことを言われても、それは本心ではない、と理解すること。そしてうつ病の人がSOSを出したときに、すぐ助けられること。このふたつが大切です。この2つができているなら、十分にうつ病の人を助けられます。この記事が皆さんの役に立ってくれたら嬉しいです!