うつ病は攻撃的にもなります!周りの人とうつ病の人向け対策
「私、うつ病なんです。迷惑かけるかもしれません...」
「いいよいいよ、大丈夫!」
と言われたのに、後から関係が悪化したこと、何度かありました。
こんにちは。うつ病歴5、6年ほどになるユキです!
うつ病と聞くと、一人で悩んで責めてかわいそうになるイメージがあるんですが、必ずしもそうとは限りません。
今回はうつ病である私目線から分かることをご説明したいと思います。
この記事を読むと以下のことが分かります:
目次:
うつ病って落ちこむ病気じゃないの?
「うつ病なんで、迷惑かけるかも」と聞くと『「私なんてどうせ...」とたくさん発するぐらいだろう』と周りの人は思うのだと思います。
実際にうつ病の人は落ちこみますし、なにも考えられずにボーッとします。
けどそれだけではありません。
「なんで自分は今こんな状況になっているんだろう」としつこく原因探しをするときもあるのです。
こんなに頑張っているのに、なんで私はうつ病なのだろうか。
もう「自分が悪いから」と充分に自分を責めたのではないだろうか。
ならなぜまだうつ病が治らないのだ。
きっと原因は外にもあるはずだ。
そう考えるのです。
はたまた、なぜ私だけがこんな思いをしなくてはいけないのだろうか、と考えます。
だから周りが自分と違って楽しくしているのを見て、羨ましくてイライラするのです。
なぜあの人は私みたいにならないのだ。
周りが自分と違って幸せなんて許せない。
(少なくとも私はそうです。笑)
もちろん自分でも、周りが悪くないことは分かっています。
うつ病なのは仕方がない。そう割りきりたい。
しかし、自分では耐え難いほどにイライラするのです。
気持ちを抑えられずに嫌な態度や行動を取る人もいるでしょう。
私もそのひとりです。
そして後から自分で落ち込むのです。
なぜあんなことを言ってしまったのだろう。
やってしまったのだろう。
なんて自分はひどいやつなんだ。
自責を繰り返し、攻撃的になり、居場所を失い、最悪のケースに至るわけです。
うつ病の人が攻撃的になる理由
そもそもうつ病の人が攻撃的になる原因について説明します。
少なくとも私は以下の理由から、自分がイライラしているのを感じました。
1. 寝不足で余裕がない
皆さんもずっと寝不足になると、視野が狭くなり、周りのちょっとしたことにイラつくはずです。
うつ病の場合は、その何倍も寝不足なまま、日々を過ごしています。
頭がボーッとして、ケアレスミスも起こしやすく、意思疎通もうまくできない。
余裕がなくてイライラし、周りに当たりやすいです。
2. 過去のトラウマ
昔、人間関係で嫌なことがあった人は、似た状況に置かれると危機意識が高くなります。
「この人たちはいずれ自分を傷つける」
だから警戒します。
なにも起こらなければ、ずっと警戒を続けます。
少しでも自分を傷つけることがあれば「ほれ見ろ」とばかりに防衛本能で攻撃するのです。
周りが自分を攻撃するわけない、と頭で信じたくても、です。
1%の不安を拭いきれないといったところでしょうか。
3. 他責のほうが楽
もう充分に自分を責めた。
責めたのに、辛い気持ちがなくならない。
じゃあどうすればいいのだろうか。
そうやって逃げ場を失った感情が「攻撃」という形で発散されます。
もう私は充分に頑張った。
なのに上手くいかないのは、あの人がこうだからだ。
うつ病の人は原因を探しているので、なにかのせいにする必要があります。
ただあの人と私の相性が悪かったから。
環境的に難しかったから。
そう思えばいいのに、
うつのときは、なにかを責めて気持ちを発散しないと辛いのです。
うつ病の周りの人ができること
周りの人ができることは3つだと思います!
1. 距離を取る
攻撃性のある人だと理解して接することが個人的にはオススメです。
私自身もいつ攻撃的でそうでないかが分かりません。事前に「この日は危ない!」と伝えられないのです。
だからといって仲良くなった人たちが、私が攻撃したことにより、避けられたり、距離を置かれるのは辛いです。
なので常に周りがきっぱりと一定の距離を保って話してくれたほうが、私は話しやすいです。
「自分が攻撃的になっても変わらない態度でいてほしい」ということになります。
自分が相手を傷つけずに済むと知れるだけで安心です。
安心すると自責の頻度も減って、うつ病はよくなります。
2. どうするのがベストかを聞く
もしうつ病で攻撃的になることを伝えられているなら「どう対応すればいい?」と聞くのもよいかと思います。
人によってうつ病になった経緯は違うので、それぞれに合った対策方法が必要です。
なにが一番心地よいのか。
ときにうつ病が重くて、相手から答えが聞けないかもしれませんが、
落ち着いているときであれば、よい対策を聞けると思います。
3. 話を共感しながら聞く
共感して話を聞くのが上手な人であれば、うつ病になった元について話せるとよいと思います。
うつ病の人がイライラするのは、自分のなかにある辛い思いを解消できていないからです。
実際に口に出すことで、頭のなかや感情が整理されて、解決策を自分で考える余裕ができます。
人の話に共感して聞くのが難しい人は、カウンセリングを進めてみるのもよいかもしれません。
カウンセリングは唐突に進めるのではなく、
「XXのこういうところを見て不安だよ」
「僕/私では話を聞いてあげることができないと思うから、カウンセリングとかで話を聞いてもらうのがいいと思う。そこでXXの気持ちが楽になってほしい。」
のように優しく伝えてあげてください。
カウンセリングは人によって相性があり、状況によっては受けないほうがよいこともあります。
そこは専門家の判断に頼るとして、カウンセリングをやめることになっても、それに対して批判しないであげてください。
うつ病の人向け
うつ病の人ができる対策も3つ用意しました。
1. 周りから距離を取る
もし自分が普段よりイライラしていると感じたら、人と会うのを避けてください。
イライラするのは一時的なものだと思っています。その時間が過ぎるのを待ちましょう。
もしどうしても話し相手が欲しいのであれば、知らない人やカウンセラーに話すのがオススメです。
知らない人であれば会話がうまくいかなくても、次の日には他人なので、その人を続けて攻撃することはありません。
またカウンセラーであれば、うつ病というものを知っているので、ある程度の範囲は許容できます。
2. うつ病の原因を探る
本当は寝るのが一番ですが、おそらくうつ病なので寝れていないのではないでしょうか。
そこでオススメするのが根本的な原因を考えること。
(ただし深追いせずに)
自分のうつ病を治すにあたって、この完全ガイドをぜひ読んでください。
3. 体を動かす
イライラするのは感情をうまく発散できていない証拠。
それを整えるには、体を動かすのが効果的です。
なにもランニングやヨガレッスンをする必要はありません。
体をいつもより大きく動かすだけでも、効果はあります。
10分当たっているだけで、さっきまでの不安やイライラがふき飛びます。
イライラを減らすには:
- 朝に5分ヨガする
- 起きたら日差しを数分浴びる
- 深呼吸を繰り返す
- 体を伸ばす
うつ病で攻撃的になるのは仕方ない!
うつ病で攻撃的になると、怖いって感じるかもしれません。うつ病の人も怖い思いをさせてしまったって自分を責めると思います。
でもうつ病なので、仕方ないと私は割りきっています。
周りの人は攻撃的なのは病気だからだと理解すること。
うつ病の人は自分がうつ病になることで、周りを傷つける恐れがあることを理解すること。
そうやってお互いを理解することで、うまく付き合っていけるのではないかな、と思います。
この記事が参考になれば嬉しいです!