これはわがまま?自分を責めない=言い訳をしている、ではない
「うつ病は甘えだ」というフレーズはよく聞きますね。
ケアレスミスを起こしたり、忘れ物をしやすくなったり、うまくコミュニケーションが取れなくなったりするのは、甘えているから。
けどそれって本当ですか。
過去に「自分のせいではない理由を見つける」という記事を書きました。タイトルだけを聞くと、責任逃れをしようとしているにように聞こえますが、そういうことではないんです。
最初から責任がないんです。
今日はなぜ自分を責めないことが言い訳にならないのかについて話したいと思います。
目次:
*この記事は個人談をもとに書いています。専門家ではないので、その点ご了承いただけると幸いです。
自分を責める原因は?
自分を責めてしまうのは、周りから見て自分が普通に見えるからかもしれません。
例えば、ケアレスミスがたくさん増えて周りに迷惑をかけたら、「こんなことでミスをするなんて私はできない人なんだ」と思うかもしれません。
もしくは周りからなんでこんなこともできないんだと言われ、肩身の狭い気持ちになっていますか?
実際は目に見えていないだけで、ミスをして当たり前なんです。
うつ病を抜きにしても、睡眠不足のときとうまく寝れているときとでは覇気(はき)も集中力も違います。
うつ病でイライラしやすく、うまく寝れていないのは誰のせいでもないし、全てが自分のせいに感じるのはうつ病だからです。
それはうつ病を理由に言い訳をしているのではなく、うつ病ってそういう症状のある病気なんです。
実際に自分のせいではなく、環境が単純に合わなかった、ある人との相性が合わなかった、という誰も悪くないような状況もあります。
またいくら精神疾患といっても、なりたくてなったわけではないはずです。
自分はなんでできない、仕事ができないんだ、と自分を責めるのもうつ病の症状の一つだと覚えてください。
私の経験談
私がこんな風に考えるようになったのは新卒のお仕事を辞めてからです。
当時、私は事務職で数字を間違えてはいけないお仕事をしていました。
先輩から指導も受け、上司も私のお仕事を代わりにしたり、たくさん迷惑をかけて申し訳なかったですし、うまくできない自分をずっと責めていたんです。
あまりにも辛くて、上司とミーティングをしたときに辞めたいことを伝えると、
「もし別の部署に変えたら続ける?」と、なぜか私は仕事を続ける話になっていました。
これではいけないと、さらに上のマネージャーにかけ合ったところ「もし(その上司が)私のことを考えていたなら、最初からそうできた。」と言いました。
当時はなんとも思いませんでしたが、確かに細かい部分を把握することが苦手なだけで、他の部署だったら働けていたのかもしれません。
そしてミスをして迷惑をかけたのは私のせいですが、実は思い描いていたお仕事と違いましたし、私の上司もそれを知っていました。
ただ上司も上司で、人手不足なところに人を回したいという思いから部署を変えたくなかったのではないでしょうか。
もしくは部署を変える=私に能力がないと言っているようで私を傷つける、って思ったのかもしれませんね。
そう考えると仕事ができなかったのは私のせいではないのかもしれないですし 、誰のせいでもありません。
確かに与えられた仕事を苦手だから、モチベーションがないから、と言うのは言い訳に聞こえると思いますが、
自分の好きなことなら頑張れる、
細かい作業は苦手だけど、人と話すのは得意、
競争しあう環境よりアットホームな方がリラックスできる、
など人それぞれ合う環境は違います。
それによって自分の能力が下がったり上がったりすることはよくありますし、うつ病であることもれっきとした理由になると思うんです。
うつ抜けのために責めない
これでうつ病であることを言い訳にしているわけではなく、自分のせいにしなくてもいいことをしている可能性があると気づいてほしいです。
もし本当に周りに迷惑をかけていたとしても、それは自分のせいというよりは、ただ今の自分に合わなかったからかもしれません。
自分を責めないことでうつ病は良くなるので、自分のせいだと感じることを一度責めるのをやめてみてください。心境に変化が出たらいいな、と思っています。
まとめ
私も自分のことを責めるのをやめたら、私は全て他人のせいにし始める気がして怖くなることがありました。でも自分を責めないことと他人のせいにすることって別物で、人を大事にしようとすれば、誰かのせいにすることはなかったです。ぜひ自分を責めるのを一度休んでみて欲しいです!