日本では15人に1人がうつ病だと言われるほど、誰にでもなる病気です。
よく漫画や本などでは、「何度もぶり返す病気」「一生抱えていく病気」と書かれることもあるのですが、実際どうでしょう。
私は治る病気だと思っています。
うつ病になって5、6年経っていますが、なぜそう思うのかについて今日は解説していきます。
目次:
*この記事は個人談をもとに書いています。専門家ではないので、その点ご了承いただけると幸いです。
うつ病は人によって治療期間が違う
うつ病は人によって治るスピードやぶり返す頻度も変わると言います。
3ヶ月ほどで治る人もいれば、10年ほどかけて治る人もいます。
そして早く治ればいいのかというと、3ヶ月で治ってぶり返し続ける人もいれば、一回きりだという人もいるんです。
だからうつ病が長引いている=頑張りが足りない、というわけではないです。
ただ確かに長引かせる行動もありますし、それによって治るはずのものがずっと治らないこともあります。
うつによる理想と現実のギャップを埋めていますか?
必要以上に長引かせないためにはうつ病を放置しないことです。
私は理想と現実のギャップがあるからうつ病になるとたびたび言っています。
本当は明るい性格なのに、周りに合わせて大人しくしている。
本当は100点を取り続けたいのに、毎度80点を取っている。
本当はただ楽しんでやりたいのに、周りに応えないとと感じている。
本音とは違うことをし続けるとうつ病は悪化するので、自分を変えたり、環境を変えたりすることが大切になります。
うつ病が重くて、ベッドから動けない人、自殺したい人なども一緒です。
ベッドから動きたくないのに、動かなければと思う。
本当は死にたくないのに、死ななければと感じる。
だから放置するのをやめましょう。なにか変化を出してみてください。
私の体験談
私も最初の2年は放置していました。
なにをどうすればいいのかも分からず、ただ今までの生活を必死に取り戻したい気持ちでいっぱいでした。
もしこのときに休息を取ることが大事だと知っていたら、きっと私は今頃うつ病ではなかったと思います。
けどこの2年間があったからこそ、私はこのうつ病が完治したらぶり返しにくくなる気がするんです。
どちらが正解、というのはないですが、理想と現実のギャップを埋める方法はいくつかあります。
①性格や行動を変える
②環境を変える
この2つが一番大きいです。
私が最初の2年間で行ったのは①です。
今までずっと頑張ってきた。
だから私は頑張ることをやめた。
皆の思う自分を演じてきた。
だから私は皆の期待に応えないことにした。
絶望していたからこそ、開き直って自分の考えを改めることができましたが、もし何も考えずにまた頑張っていたら、早く治るけど、またぶり返していた気がします。
また、ベッドの上で気持ちが休まらないまま寝転がっていた時間も「放置」でした。
わざとうつ病を諦めて放置するのはOKです。うつ病を無視して放置すると完治から遠ざかります。
うつ病が治るのに時間はかかるかもしれませんが、自分が心地いいと思うことをすればうつ病は完治するものだと信じています。
うつ病は病気です
うつ病は「弱いから」「甘いから」なるもの、と言われますが、そんなことありません。
うつ病はれっきとした病気だから、お薬も出るし、セラピストやカウンセラーの助けが必要になります。
病気だから、対人関係や仕事で困るんです。
皆に見えづらい病気ではありますが、決して「皆と同じ」ではないです。
まずはそこを認め、今の自分になにが大事なのかを考えてみてほしいと思います。
まとめ
「このままずっとうつ病として過ごすのなら」と嫌になるときがあると思います。私は今でもうつ病が重くなると諦めたくなります。ただ、この5、6年全体を見ると私のうつ病は良くなっていて、楽しいという気持ちも久しぶりに感じることが多くなっています。終わりが見えないことは辛いですが、私は自分を諦めずに大切に扱ってほしいです。