このブログを始めた半年前から私は正社員からフリーランスへとなりました。
「うつ病になって、仕事を続けられるか分からない」
「仕事に行くのが辛い」
「うつ病の原因が企業勤めにある気がする」
そんな私にとってフリーランスという働き方はうってつけでした。
うつ病の方がフリーランスをするというのはよくあることみたいですね。
私についてはこちらの記事を読んでみてください:
ただしうつ病だからフリーランスをした方がいいのか、というと答えづらく感じます。
今日はなぜフリーランスという働き方がいいのか、注意したほうがいいのか、について本音で書いていきます。
目次:
*この記事はうつ病の方をターゲットとしていますが、精神的に悩んでいる方にも効果的です。
*この記事は個人談をもとに書いています。専門家ではないので、その点ご了承いただけると幸いです。
*今回の記事は少し長めです。ゆっくりと時間をかけてお読みください。
フリーランスとは
「フリーランス」とは、会社や組織に所属することなく、個人で仕事を請け負う働き方のことを指します。求められる技術やコンテンツを契約ごとに提供し、その対価としての報酬を受け取るというシンプルな契約形態です。
フリーランスと正社員の大きな違いは「自由」ですね。
正社員の方は決められた時間に、限られた服装と限られた人と一緒に、決められたお仕事の量をします。
フリーランスはそれに比べて、好きなときに、好きな服装で、好きな人と、好きなお仕事ができる。
それによって気持ちが楽になるものの、収入が安定しないことが大変だと言われていますね。
後はフリーランスは副業、アルバイトとしてもできることから、フリーランス=れっきとしたお仕事、と捉える人も少ないと個人的に感じました。
また、個人事業主との違いは、正式には開業届を出しているかどうかです。
ただし具体的な違いは誰かのために働いているのか、それとも自分のために働いているのか、だと肌感覚で感じます。
誰かからお仕事をいただいて、それをこなすのがフリーランス。
自分でなにかを作り出して、発信していくのが個人事業主。
なのでもしこのブログでお金をもらって商品を紹介するならフリーランスで、
このブログを通して作家になった、となるとそれは個人事業主なのかな、という感じです。
<フリーランスとは>
①様々な面で自由
②収入が安定しづらい
③副業、アルバイトとしてもできる
④誰かからお仕事をもらう
フリーランスのいい点
では、フリーランスという働き方がなんとなく分かったと思うので、いい点について書いていきます!
1、人間関係のストレスが半減!
やはり誰かと話したり、やりとりをする必要はありますが、チャットだけでコミュニケーションを取ることが多いです。
人と面と向かうお仕事でも、契約書などは書いていないので正社員に比べて簡単に辞められます。
なので自分の状態に合わせて、どれぐらい人と会うのかを調整できるのはとてもいいです。
企業勤めのときのような悪口、陰口、噂話もありませんし、誰かの口論に巻き添えになったり、仕事を押し付けられる、ということもありません。
フリーランスはスキル重視です。逆に言うと、スキルがあればある程度ゆるくても大丈夫ということでもあります。
うつ病が人間関係からきている人には大きなポイントですね。
2、途中で休める!
うつ病が重い日に仕事量を減らして、お仕事をゆっくりとこなしたり、ベッドでしばらく休憩をしたりできることは大きいです!
正社員として働いていたときは、次から次へとくるお仕事をこなすことで精一杯です。
今日は調子が悪いから、仕事量を減らそうなんてことはなかなか難しいと思いますし、うまくできない自分を更に責めたり...なんてことも。
フリーランスだと、まず出勤・退勤を好きなときにできるので、十分な睡眠時間を取ることができます。
お仕事をしている最中も辛くなってきたら、ベッドの上でしばらく過ごせばOKです。
うつ病は休憩が大事なので、適度な休憩を取りながらお仕事を進められることはうつ病向きですね。
3、うつ病を改善する鍵となる
よく聞くのは、好きなことをしているとうつ病が良くなる!ということです。
フリーランスは他の働き方に比べて、ローリスクで様々なお仕事を経験して好きなお仕事をしていけます。
オンライン・IT関連のお仕事が多くはなりますが、営業や調理、コールセンターなど、様々なお仕事があります。
一度試してみて、これは違うな、と感じたら次のお仕事を探す。これだ!というお仕事が見つかったら続けてみるといいです。
正社員として働くと、うまくできなかったときに「私がうつ病でなかったら」と責めますが、好きなことを仕事にすると「やっぱり自分ってダメなのかな」と思いつつも、もう一度頑張ってみたいという気持ちが湧きます。
逆に色んなことをしたい!という方にはフリーランスという働き方そのものが向いているかもしれませんね!
色んな業界を見ることができるので、そういった点で本当にオススメです。
4、トラウマをゆっくりと克服できる
フリーランスとして働くと、時間の流れがゆったりします。というのも企業勤めをしていたときのような空気感がなくなるからです。
すると精神的な余裕が生まれるので、過去のことを振り返って、自分の感情に気づくことが増えます。
辛かったこと、やりたかったこと、やりたくなかったこと、言いたかったこと、言えなかったこと。
過去にしがみつくのは良くないですが、思い出す分には溜まっていたトラウマが心から流れていき、自分らしさを取り戻せます。
フリーランスの注意点
ここまで聞いて「フリーランスいい!」となっていますか?
私も最初の数ヶ月は本当に気持ちよく働いていたので、うつ病だからフリーランスは正解!と思っていました。
が、私は、うつ病の症状が軽くなった代わりに、衝動的な行動に出ることが増えました。
あまり多くの人が語らない部分も、フリーランスを考えている人にはお伝えしたいと思います。
1、社会から離れる孤独感
フリーランスになると一人で働くことが増えます。
私も一人好き、家好きではあるものの、毎日毎日家で一人で仕事をするのはかなりしんどいです。
というのもフリーランスとして働くと同じ境遇の人が少ないので、悩みや辛かったことなどを共有できる人が減ります。
過去の記事で書いたように、人と会って話すことはうつ病にとってもいいことです。
うつ病の症状として、人と会わなくなる理由について書いています:
それができなくなると鬱憤(うっぷん)が増えて、うつ病の症状を悪化することにつながります。
後は人と違った働き方をしている、ということで、疎外感を感じやすい、というのもありますね。
2、周囲から認められづらい
企業勤めしているときは、どこの企業で、どんな部署で、どんなお仕事をしていたのかということがはっきりとしています。
それに比べてフリーランスは、一言で言い表しにくい働き方です。人によってはアルバイト感覚で行っている人もいますし、企業と契約して定期的にお仕事をもらう人などもいます。
フリーランスという人と違う働き方を決めたことはとても勇気のいることです。
周りもそれを理解しているし、応援はしているのですが、フリーランスという働き方が分からない分、
どれだけ大変なのか、すごいのか、正社員の方がフリーランスよりも責任が重く大変なのでは、となかなか自分の努力が伝わらない部分もあります。
そういった部分がお仕事をしていくときにプレッシャーへと代わり、足枷(あしかせ)になるかもしれませんね。
3、プライベートの時間が減る
これはフリーランス駆け出しだけかもしれませんが、お仕事が自由になる代わりにプライベートの自由が減ります。
自由に働く時間を決められるものの、長引けばその分プライベートの時間が減ります。
特に駆け出しのときは単価の安いお仕事が多いので、その結果時間をたくさん費やしてプライベートではなにもできないということもあるはずです。
うつ病のまま、どうフリーランスとして働くのがいいのかについては今度書いていきますね。
フリーランスでは自分のスキルが大切なので、そのための勉強に時間とお金を費やし、友人との付き合いが悪くなる、なんてこともあるかもしれません。
自由に働けるのと引き換えに、なにかがなくなることを覚悟することも大事です。
フリーランスはうつ病にならない?
この質問に戻ります。
むしろフリーランスになってから、太陽に当たらない、人と会わない、自分で仕事を選ばないといけない、貯金がなくなっていく、という状況でうつ病が悪化する人もいると思います。
フリーランスをすることで、なにを得て、なにをなくすのか、という部分を考えることは大事ですね。
私の場合は、人間関係が大きな問題だったので、正社員を辞めてよかったと思っています。
好きなことをやっているので、辛くなってもなんとか続けられています。
後は、政府からの支援金をもらいながら通えるオンラインコースにも通っているので、そのおかげで収入による不安が小さいという感じです。
それでもときおり、取り残されている気持ちは出てきますし、
正社員として働けていたらこんなプレッシャーを感じずに、友人のように美味しいところで優雅にランチができるのに、と思います。
大事なのでもう一度言いますが、「なにを得て、なにを無くすのか」という部分を考えてから決めてほしいです。
まとめ
フリーランスという働き方は魅力的ですが、一方で考えた方がいい点もたくさんあります。休職をして、正社員として復帰できるならした方がいいかもしれませんし、会社勤めにアレルギー反応を起こすなら、フリーランスとして働いた方がいいかもしれません。人それぞれ向き不向きはあるので、じっくりと考えてほしいなと思います。