やりたいお仕事を始めていいの?フリーランスで学んだこと
前回のフリーランスに関する記事では、これから行いたい仕事は1つか2つに絞ったほうがいいと言いました。
では、稼げるお仕事の方がいいのか、それとも自分の好きなお仕事をした方がいいのか、という部分が次は気になりますよね。
今日はうつ病の面でも、人生的な面でもどんなお仕事に就けばいいのかについてお話ししたいなと思います。
目次:
*この記事はうつ病の方をターゲットとしていますが、精神的に悩んでいる方にも効果的です。
*この記事は個人談をもとに書いています。専門家ではないので、その点ご了承いただけると幸いです。
*今回の記事は少し長めです。ゆっくりと時間をかけてお読みください。
それって稼げる?
まず、やりたいお仕事はした方がいいです。
正社員の頃はできなかったことも、フリーになればお仕事として行えます。
ただし、正社員とフリーランスは違うようでかなり似ているお仕事です。
自由である部分は違いますが、正社員もフリーランスも自分のスキルや経験を売っています。
企業にどれだけ与えられるかでお給料が変わるので、お金を稼げるものでなければ成立しません。
自営業などだと、自分本体を売っているような感じですね。
なので、正社員やフリーランスと比べて責任はより重いですが、スキルや経験などがなくても、周りが気に入ればそれでOKなところはあります。
だからもしフリーランスとして働きたい、と思ったらまず
それはお金を稼げますか?
色んな方面からこの質問に一緒に考えてみましょう。
1. マーケットがある?
フリーランスをする上で、一度は考えた方がいい大切な質問です。
求めてくれる人が少ないお仕事だと、経験やスキルを持っている人にお仕事がいくので、お仕事そもそもがないはずです(=レッドオーシャン)。
後は、今だけではなく、10年後、20年後には私たちの世代よりもデジタルに詳しく、より新しいことを知っている子たちが入ってきます。
私たちの世代では難しいから単価が高かったお仕事も、この子達の世代では簡単だから、私たちの出番が少なくなるかもしれません。
その子達に負けないだけの差別化ができるかどうか。
そして、そのお仕事はまだ必要とされているのか。
自分のやりたいお仕事を色んなシチュエーションで当てはめて、それでもやりたい!もしくはここで差別化できる!ということがあればフリーランスとしてやれます。
考えてみてほしいこと:
-そのお仕事は10、20年後に消える可能性はありますか?
(消えないとされるお仕事:言語教師、クリエイティブ職、営業、など)
-どれだけの人がそのお仕事を必要としていますか?
-今どれだけの人がフリーランスとしてそのお仕事をしていますか?
-自分がこのお仕事を続けたときに、どの部分で差別化できますか?
2. ずっとやり続けられる?
自分の好きなことを仕事にすると、純粋な気持ちで好きなことができなくなるといいます。
というのも、フリーランスは誰かのためになにかを売っているので、企業側などが求めているものを作る必要があります。
ある意味、売れるようなものを作るんです。
私も調理を仕事にしていたとき、食材に敬意がない人を見て怒りがこみあげてきました。笑
それはそれだけ好きだから、商業化されていることを見るのに耐えられない、ということです。
自分が純粋で好きなことを、他の人はシメシメとお金を稼ぐためだけに仕事をしているかもしれない。
そんな考えに巻かれたり、見てもなお、自分の気持ちを強く持てる人はフリーランスとしてやっていけると思います。
考えてみてほしいこと:
-自分の作ったものや売ったスキルが改ざんされている、または手荒に扱われたときに、冷静に相手と話し合えると思いますか?
-相手にお願いされたものを、嫌な気持ちがあっても言われた通りに作れますか?
-売れる方法を知っていますか/学んでいますか?
3. 稼げる?
結局はこれに尽きると思います。
どれだけニーズがあって、どれだけやる気があっても、もらえる金額が少なかった辞めたいかもしれません。
辞めなさい、ということではないんです。
そのお仕事を本業として行っている人もいますし、挑戦することは大切です!
けど本業として仕事をするために、まずは下積みを何年もしなくてはいけないかもしれませんし、コネが必要かもしれません。
これはうつ病の人にとっても、働けないことへのプレッシャーでうつ病が悪化するかと思います。
なにより、フリーランスは正社員と違って、時間調整が自由です。
もしプロジェクトベースのお仕事であれば、フリーランスは行う時間が長ければ長いほど、給与が安くなります。
残業代は出ませんし、時給制だったとしても行うお仕事のスピードが遅い分低いお給与で雇われるかもしれません。
だからこそ、どれぐらいの作業量と時間でどれぐらいのお給料がもらえるお仕事なのかを考えることは大切です。
うつ病で動けない、やれなくなる時間があることもありますからね!
3時間で終えたかったお仕事が、うつ病が重いと半日経っても終わらない、とか。
そういったことも組み込んで計算してみると、自分の働いているときの想像がしやすいと思います。
考えてみてほしいこと:
-正社員と同じだけ働いたとき、どれぐらいの収入が見こめますか?
-自分がそのお仕事をしているところを想像できますか?
-そのお給与に満足しますか?(我慢なしで、です)
好きなことはやればいい。けどお金を絡ませて。
「フリーランスになった!好きなことができる!」は確かにそうですし、私もフリーランスになってから好きなことを始めてうつ病も良くなりました。
ただ正社員として働いていたときのように、どうすれば自分のスキルが売れるのか、どうすれば差別化ができるのか、どうすればこの仕事で食べていけるのか、などプロとして考えることは大切になります。
フリーランスでは、好きなことをするよりも、収入が大切。
だから好きなことをするなら、
①既にスキルがあるお仕事を軸に、副業として好きなことをする
②好きなことを毎日全力で勉強、アウトプットして1つに集中する
のどちらかをお勧めします。
これは覚えていてほしいなと思うことです。
まとめ
好きなことをした方がいい!いや、しない方がいい!とネットでは両方の意見がありますが、個人的に好きなことはした方がいいです!やはり人生一度きりだし、やらない後悔よりもやる後悔だと思っています。うつ病としても好きなことはしていった方が回復するのでお勧めです。ただ、どうしてもお仕事なので...収入の部分はじっくり考えてみてほしいです。