アルコールはリラックス効果や血行促進などのメリットがありますが、うつ病には悪い効果が多いことを知っていますか?
- 自殺率が高くなる
- イライラする
- 眠れなくなる など
長期的にもうつ病を悪化させますし、うつ病の人こそアルコール依存症に陥りやすいというのも事実です。
けど辛いときにアルコール飲みたくなることはある。
私も冷蔵庫にアルコールをストックして、夜は友人とよく飲んでいました。
そんな私も今は冷蔵庫にアルコールなしですし、友人と出かけても飲まなくなりました。
なぜかというと、うつ病とアルコールの関係は想像以上に危険なものだと知ったからです。
この記事を読むことで、アルコールがうつ病にもたらす悪さと、苦しい思いせずにアルコールをやめる方法を知れます。
目次:
- なぜうつ病だとアルコールが飲みたくなるの?
- うつ病でアルコールを飲む危険性
- 本当にアルコールをやめたらうつ病は良くなるの?
- アルコールなしでうつ病を改善するにはどうすればいい?
- どうしてもアルコールが飲みたいときは
- アルコールは控えよう
*この記事は個人談をもとに書いています。専門家ではないので、その点ご了承いただけると幸いです。
*長めの記事です。時間をかけて読んでください。
*画像は全てノンアルコールです。
*死に関する話に少し触れています。ご自身の判断でお読みください。
なぜうつ病だとアルコールが飲みたくなるの?
アルコールが飲みたくなる理由は人それぞれですが、リサーチではうつ病だからこその理由がいくつかありました。
また、うつ病の症状が和らぐ気がする、という意見も多かったです。
1.辛いから
辛いと一時的に忘れるために、アルコールを飲むことがあります。
特にうつ病の人は慢性的なイライラや過去のトラウマに悩まされていて、行きづまりを感じやすいです。
苦しい思いをどうにか吐き出すためにアルコールを飲みやすくなります。
また、実際にアルコールを飲むと本音が言いやすくなって、気持ちがスッキリする。
それがクセになってアルコールを飲む習慣ができる人もいるようです。
2.うまく眠れる気がするから
アルコールを飲むと入眠がうまくいきます。
全く眠れないときにアルコールを飲むと、いつもより早く寝に入ることができます。
そのため寝る前に飲む習慣がつく人もいるそうです。
また、付き合いでアルコールを飲むことも多いために、睡眠薬代わりとして飲むクセがきやすいですね。
実際に私もうまく寝れなさそうなときは、お酒を飲んでいました。
3.うつ病が良くなる気がするから
気分がスッキリし、なんだか寝れた気がして、うつ病がよくなった気がします。
アルコールを飲んだ次の日のどんより感は、急に深く睡眠が取れたときのどんよりと似ていますよね。
お酒の席で自分の意見が言えたことで、お酒が抜けてからも自分の意見を通しやすくなる面もあります。
意見が言えるようになるためにアルコールを飲むこともあります。
うつ病でアルコールを飲む危険性
医学的なことは私から言えませんが、個人的にアルコールがもたらすうつ病への影響は大きかったです。
私も、
- 辛いから
- うまく眠れる気がするから
- うつ病の症状が良くなるから
と思って、
うつ病に気づく前と変わらないアルコール量を飲んでいましたが、ふとしたときにアルコールの危険に気づき、ゾッとしました。
1. 自殺しやすくなる
うつ病・アルコール・自殺の関係を「死のトライアングル」と呼ばれています。
イギリスのデータでは、アルコールを慢性的に飲む人の自殺率は通常の8倍であることが分かっています。
その大きな理由は、アルコールを飲むことで考える力が弱くなり、衝動性が上がるからです。
うつ病が重くなると心の中で常に死にたいという気持ちがあります。
そしてアルコールを飲んだときに気持ちが暴走しやすく、思いつきで行動して自殺を試みる人が増えます。
私もアルコールを飲んで数時間後に、実際に自殺を試みたことが何度かありました。
その度に友人に電話していたので、指摘してもらって気づけましたが、もしアルコールと自殺の関係を知らなかったら...。
アルコールは解放的にしてくれるアイテムだと思いますが、飲んだときのリスクも覚えていてほしいです。
2. 寝つきが悪くなる
アルコールは入眠を良くしてくれますが、睡眠は浅くなります。
具体的なメカニズムは分かっていませんが、こちらの英文記事によるとレムとノンレム睡眠が関係するみたいです。
睡眠は90-120分かけた1サイクルを4、5回ほど繰り返します。
最初は朝い眠りであるノンレム睡眠が多いのですが、サイクルを重ねるごとにレム睡眠が増えていきます。
結果的にレム睡眠が多くなり、ぐっすり眠れるという仕組みです。
しかし、アルコールを飲むと睡眠が急に深くなり、レム睡眠から始まるため脳が混乱ます。すると、短い眠りが続くことになるのです。
これは私も実感しており、アルコールを飲むとリラックスして寝やすくなりますが、途中で起きることは増えました。
一睡もできないほど眠れない日が続いていると助かりますが、基本的には飲まないほうが眠れます。
3.薬の効果が強くなる
抗うつ薬をもらうときに、アルコールは飲まないよう言われています。
飲むと抗うつ薬が効かなくなったり、むしろ効きすぎたりするからです。
また、抗うつ薬だけでなく、睡眠薬や精神安定剤など、その他薬を飲んでいるときも注意が必要とのことです。
4.アルコール依存症になりやすい
アルコール依存症になると、お金や時間をアルコールに費やすこととなり、うつ病をますます治せなくなります。
人間関係も自分の健康も悪くなりますし、イライラや集中力なども低下します。
5. うつ病の症状が悪くなる
睡眠の質が悪くなる、自殺しやすくなる、アルコール依存症で人間関係が悪くなる、などを聞けば、なるほどってなりますね。
そもそもアルコールは身体に良いとされていません。
-- お酒を飲んだ後、どんな行動に出ることが多いですか?
今度飲むときはこの質問に答えてみてください。
飲んだ次の日に確認してもらいたい点:
- イライラしやすくなっている
- 眠っているときに何度も目が覚めた
- 発狂したくなるぐらい辛く感じた
- 頭がボーッとする
- 集中ができない
- ケアレスミスが増える
- 申し訳ない気持ちでなんだかいっぱい
皆が私のように自殺を考えるとは思いませんが、うつ病を悪化させる症状が出ていると思います。
ほんの1回だけならって思うかもしれませんが、こういった症状が出たときに飲んだ自分を責めてうつ病が悪化することもあるので、注意が必要です。
本当にアルコールをやめたらうつ病は良くなるの?
うつ病が良くなる、というデータはいくつか出ています。
ある実験で188名のアルコール依存症に対してデトックスやリハビリを6ヶ月間参行い、うつ病の調子がどうなるかを検証しました。
デトックスではビタミンや薬などを注入し、途中で実験からおりることもできます。
実験の結果はというと、実験前はうつ病患者が63.8%(120名)だったのが、6ヶ月後には30.2%(47名)に下がったのです。
アルコール依存症を対象にしている点もあり、普通の酒飲みではどうなのかといった点は分かりません。
ただ少なくともアルコールを止めるとうつ病の症状も和らぐことを証明しているといえます。
アルコールなしでうつ病を改善するにはどうすればいい?
もしまだアルコールをやめてもうつ病は良くならないと感じるなら、アルコールとうつ病の関係に関してリサーチしてみてほしいです。
アルコールがどのように作用しているかを認識することで、スムーズにアルコールを止めることができます。
それからアルコールを飲む量を減らしていくことでアルコールを飲むのをやめていきましょう。
1.うつ病とアルコールに関する正しい情報を読む
うつ病とアルコールを正しく理解できると、飲んだ後の怖さから自然とアルコール量が減ります。
私もアルコールを飲んで死にたい、と思っていたのにうつ病が軽くなるとなぜ私は自分をわざと追い詰めたんだろうと思うことも多かったです。
正しい知識を持ち、自分が今何をしたらいいのかを知るだけで、自分の身を守れるようになります。
ネットや本などで専門家が書いた情報や私がこのブログで書いている経験談などを元に情報を吸収し、正しい知識をつけて自分を守ってほしいです。
2. ノンアルコールを飲む
アルコールに近い味のするノンアルを飲むと、アルコールが飲みたい気持ちを抑えられます。
私もチョーヤの梅酒が好きで、ノンアル梅酒を飲んでいますが味はチョーヤ梅酒にかなり違いです。
チョーヤ梅酒以外にも、日本には色んなノンアルがあります。
<ノンアル>
ノンアルを冷蔵庫にあるアルコールと入れ替えてください。
後はいつものようにノンアルを飲むと、徐々にアルコールから離れることができます。
カクテルが好きで困っているという人は、下の材料を混ぜるとアルコールらしくなります。
<簡単にできるノンアルカクテル>
- 炭酸の強い炭酸水
- 好きなジュース
- 好きな果実
- 塩少々
最初は物足りなさを感じると思いますが、1ヶ月も続けると身体が慣れてきます。
途中で挫折するのは当たり前なので、挫折しながら徐々にノンアルを飲む頻度を上げていくといいです。
3. 眠りやすい環境を整える
眠るためにアルコールを飲んでいる人は下の記事を参考にしてください。
睡眠前にすると眠りやすくなる方法を紹介しています:
特にヨガは10分でも続けると、徐々に調子が変わってくるのでお勧めです。
4. アルコールが見えないようにする
冷蔵庫のストックをノンアルにするのもそうですが、アルコールを見えなくすると我慢できるようになります。
友人と遊びに行くときは昼食、もしくはお酒を飲まなくてもいいような場所を提案します。
とはいえ、日本はどこに行ってもお酒がありますし、付き合いもあるので難しいと思います。
飲まなくてはいけない席ではご褒美だと思って2杯まで、と飲む数を制限してみるとよいです。
5. 相談窓口に問い合わせる
既にアルコール依存症の人がは、一度相談窓口で相談してみてください。
うつ病も抱えて、アルコール依存症となると1人で解決するのは苦しいかと思います。
アルコール関連の相談先:
相談所は行きづらいという方がいれば、カウンセリングに通ってみることもお勧めします。
最近はオンラインやメッセージでのやりとりをするところも増えていますね。
ぜひ下の記事を参考に選んでみてください。
いいカウンセラーの特徴について話しています:
どうしてもアルコールが飲みたいときは
基本的に飲まないほうがいいですが、中には飲んでも不思議と自殺を考えなかったアルコールもあります。
もしやめることが難しい、辛い、という人がいたら、このアルコールを飲み始めることからスタートしてみるのもいいかと思います。
ただあくまでも私の意見なので、飲みながら自分の体調を確認してみてください。
赤ワイン
赤ワインは毎日1杯飲むと、健康にいいと言われています。
赤ワインに含まれているポリフェノール。実はうつ病にも効果的です。
私も赤ワインだけは飲んだ後に自殺したい気持ちがわかなかったので、アルコールを飲むときは選ぶようにしています。
だから飲んでいいというわけでもないですが、うつ病を治すためにワインから始めてみるのもいいかな、と思います。
純米酒
純米酒はエタノールが入った加工酒と比べて悪酔いがなく、睡眠や次の日の調子も普段より影響を受けなかったです。
特に温めで飲むと、酔いも回りにくくなるのでお勧めです。
ただ、純米酒とうつ病の関係に関する医学的根拠はないので、気をつけながら飲んでください。
アルコールは控えよう
アルコールはうつ病に悪い影響を与え、症状を悪化させる恐れがあります。 飲まない方がうつ病にはいいので、少しずつ飲まなくていい身体づくりをしていってほしいと思います。個人的にはうつ病関係なく、飲酒は身体に良くないので、自分の体調を見直すいいきっかけになりました!