うつ病が10年以上治らない!私はこんな理由があるからだと思います
10年以上治らない人とすぐに治る人の差は、受けているストレスにどれだけ気づけているかです。
私がそう思うのは、過去に自分や周りの人がストレスを見て見ぬふりして、手放せていないことに気づいたからです。
「そんなはずがない」
「そんなことでいいわけがない」
自分の受け続けているストレスをストレスだと認めたくない心理が働いているように感じました。
私はうつ病5年歴ですが、過去に私より長いことうつ病である人と話して気づいたこともあります。
私は10年以上うつ病を持っている人の気持ちは分かりません。
ただ5年目の人から見えることもあるので、今日は私の話に耳を傾けてほしいと思います。
読みたくないと思ったら、途中で止めても構いません。ゆっくりと読んでいってもらえたら嬉しいです。
この記事はうつ病が短い人でもタメになることが書かれています。
ただもし別の記事が読みたい!と思ったら、こちらの記事をぜひ読んでみてください。
私のうつ病が良くなったときの行動について書いています:
目次:
*この記事は個人談をもとに書いています。専門家ではないので、その点ご了承いただけると幸いです。
*長文です。時間をかけて読んでください。
うつ病とはどんな病気?
うつ病は、精神的ストレスや身体的ストレスなどを背景に、脳がうまく働かなくなっている状態です。
まずうつ病という病気のおさらいをしましょう。うつ病は脳によって起こる病気です。
ストレスで精神的に病んでいるのではなく、ストレスが脳に障害をきたして発生する症状になります。
他の人にはあるトリプトファンがうまく生成できないことにより、幸せが感じにくくなることもその一つです。
これを治していくには、休養が必要。
ストレスを感じる環境から離れ、たくさん寝て、たくさん楽しいことをすると治ります。
また、私がこのうつブログで繰り返すように「理想と現実のギャップ」を埋めることも大切だと繰り返し伝えました。
よくも悪くも自分の身の丈にあったことをすることが大切です。
もちろんこれは過去の出来事だけでなく、季節や姿勢の悪さなどにより「理想と現実のギャップ」でうつ病になる人もいます。
それでもなかなか治らないのは、一般的に皆ができるからと変わらず頑張ってしまうためだといえるでしょう。
うつ病が10年以上治らない理由
「もうこれ以上どうにもできないと思っている」からだと思います。
耳に痛いと思うので、信頼して聞いてほしいです。
自分の今置かれているストレスフルな状況に慣れているんです。
もうやれることはやった。
けど解決できない問題はあって、それはそういうものだと受け入れた。
そうやって過ごしてきたので、自分にとって猛毒な環境に気づけなくなっているのだと思います。
なぜそう思うかというと、私自身がそうだったからです。
猛毒な環境から離れざるを得ない環境に身をおいて、また環境に戻って初めて気づきました。
この一点でどれほどのダメージをもらっていたのか。
きっと10年以上患っている人は私よりも環境が根深いかもしれません。猛毒な環境がいくつもあるのかもしれません。
まずそれに気づくことが必要です。
今すぐ解決する必要はないです。気づかないふりしていた感情を出すことが問題解決の一歩になります。
気づきたい人はぜひ下記の記事にある方法を試して見てください。
思っていることを書くのも効果的です:
本当に私の問題は解決できる?
実際に私も「解決できるわけない」と思った問題はたくさんありました。
それで問題を放ったらかしにしていた時期もあります。
けど自分のプライドを捨てて、難しさを1段落減らしたら、いろんな可能性が見えてきました。
- 正社員からフリーランスに切り替える
- 嫌いな職場から離れる
- 冷たい人から離れ、働きたいと思う人だけを選ぶ
- 住む国を変えてみる
- 将来役立つことではなく、好きなことを優先する
私は精神的な健康のために、社会的立場や大人らしさというものを捨てました。
どうして私だけこんな目に...と当時も今も思うことはあります。
「なぜ私は、皆が持っているものを手に入れられないんだろう」
けど皆人生それぞれだから仕方ない、と思うことにしたんです。
私を羨む人もいると思うし、私が皆と同じものを手にしたところで幸せがあるのか、とも考えました。
だから皆と違っても、劣ることになっても、私はそれで充分だと思います。
自分の気持ちを大切にすることが結果的に場を明るくして、周りもハッピーになるでしょう。
解決できます。ただそれにはあなたのプライドや今あるものを手放す勇気が必要です。
では今から治るために、見直してほしいことを話していきます!
1. 本当にうつ病?
今更ですが、本当にうつ病なのか確認してもらうの5およいです。
実はうつ病と他精神障害の区別というのはプロでも難しいようです。
(上記の動画で説明していた気がします。この先生の動画は非常にタメになるのでおすすめです!)
下の質問を読んで、「あれ、もしかして診断が違うなんてこともあるかな」と思ったら、ぜひ診断してもらいましょう。
質問:
1. 今までに何回診断を受けたことがありますか?
1回受けた後に症状に違和感を持った場合、主治医に伝えてください。2回目の診断で病名が変わる可能性もあります。
2. 最後に診断を受けたのはいつですか?
10年前はうつ病だったかもしれませんが、今は他の精神疾患や発達障害だと診断される可能性もあるでしょう。
3. 他クリニックで診断してもらったことはありますか?
医師の判断によって病名が変わることもあります。別のクリニックでも診断してもらうことでうつ病であることを確認するのも大切です。
間違ってうつ病と診断されると、もらっている抗うつ薬が効かなかったり、治療方法が間違っていたりする場合があります。
それによりうつ病が10年以上も治らずにいる可能性もあるでしょう。
どうすれば治せる?
-他クリニックで診断を受けてみる
-再度診断を受けてみる
2. 抗うつ薬が合っていない?
ある学術では、多くの人に抗うつ薬が効かなかったというデータが出ています。
重いうつ病の人に対して、6~8週間のあいだ抗うつ薬を投与した結果、40~60%の人に改善が見られたそうです。
しかし、逆を言えば40~60%の人は抗うつ薬が効かなかったということでもあります。
さらに抗うつ薬ではないものを「抗うつ薬だ」といって6~8週間のあいだ投与した場合(プラセーボ効果)、20~40%の人に改善が見られたそうです。
これは単純計算をすると、実際に抗うつ薬が効いている人は0~40%、最大で5人に2人ということになります。
この研究結果だけを見て全てを判断するのは難しいです。半年後に薬が効いてくる人もいますでしょうからね。
ただ、もし抗うつ薬を続けているのに治っていないのであれば、抗うつ薬をやめてみると変わるかもしれません。
減薬は大変だと私も聞きます。けどもしこれでうつ病が治るなら大きなことです。
治らなかったとしても抗うつ薬が本当によいのだと再認識できるのではないでしょうか。
自己判断ではなく、主治医に相談して減薬してもらいましょう。
ちなみに私は抗うつ薬は飲まないほうがよいと思っています。詳しくは下記の記事を読んでみてください。
なぜ薬は飲まないほうがいいのかについて書いています:
どうすれば治せる?
-抗うつ薬を止めたいと、とお医者さんに相談する
3. うつ病の原因が他にあるのかも?
うつ病はストレスによって引き起こされる病気です。
10年以上も治っていないのであれば、慢性的なストレスを引き起こすものと10年以上生活しているということでもあります。
なにか心当たりはありませんでしょうか。
私はAさん(仮名)が原因だと気づいてからうつ病がよくなりました。
当時、私はうつ病の原因を全て取り除いたにもかかわらず、よくならなかったんです。
「きっと私がダメな考え方をするから、うつ病が治らないんだ」
そう思っていた矢先、私はAさんと久しぶりに会うと一気にうつ病が重くなりました。
そのときに私はAさんにされたこと、Aさんにまた会わなくてはいけないことが恐怖・ストレスとなり、うつ病を引き起こしていたのだと気づいたのです。
かなり昔のことですし、私は人生の大半をAさんと過ごしていたため、それほどストレスになっているのだと気づきませんでした。
それは私だけでなく、うつ病が10年以上持っている人も一緒だと思います。
うつ病が始まる前から辛かったことありませんでしたか?
この人/環境/ものに人生をめちゃくちゃにされたという思い、ありませんか?
幼少期から怖かったことありませんか?
うつ病を10年以上患っている人は、自分をうつ病にした原因がどこか別にあると思っている気がします。
なぜならこんなにうつ病を治すために色々としていた私が、5年目で自分がそうだと気づいたからです。
自分で気づいていないだけで、毎日ストレスの原因となる人やものと、無意識に「仕方なく」会っているのかもしれません。
その「仕方なく」が実は何百倍ものストレスになっているのだと思います。
自分のストレスが分かっているけど、対処が分からない人は下記の記事を読んでみてください。
この方法を使用すると、問題が解決しやすくなります。
問題解決におすすめの方法を紹介しています:
どうすれば治せる?
1. 自分のうつ病を悪くしていると思うことを書き出してみてください。
2. 些細なことでもいいです。日常的に目にしているもの、話している人、触っているものを書きましょう。
3. 書き出した人や物、環境から1ヶ月ほど遠ざがってみてください。
遠ざかって気持ちが明るくなったら、それが原因でしょう。どうすれば今後も遠ざかれるのかを考えてみてください。
4. 必要のないものを手放せていないのかも?
周りと比べたり、理想を追い求めるのに必死で、自分に必要のないものを持ちすぎているかもしれません。
うつ病は理想と現実の違いによって起きるものです。
例:
-自分を追い込みすぎている
-忙しすぎる
-自分に厳しすぎる
-手に入らないものが手に入ると錯覚している
この違いが生まれる理由は、自分をその分野で過小評価・過大評価しているのかな、と思います。
もしくは「この方法しかない」「こうでなくては」と思考が狭くなっているのかもしれません。
自信を持っている人というのは、「自分の能力さえあればなんとかなる」と思っているのではなく「自分の今持っているスキルや経験があれば、失敗しても立ち直れる」と思っています。
「自分だから大丈夫」と思っている人は失敗すると、自分に裏切られたような気持ちになり、落ち込んでうつ病が重くなるのです。
ここでいくつか考え方を見直す例をご紹介しましょう。
例1:「周りができるのだから、私にもできるはずだ」
→そうとも限らない。皆違うから、自分にだけできないこともきっとある。
→→諦めてみる
例2:「私は人よりもできない。だからこれぐらい忙しくなくては同じものが手に入らない」
→そうとも限らない。「忙しい=同じものが手に入る」とも限らない。そもそも同じものを手にする必要はあるのだろうか。
→→皆と同じだけの時間で、同じものが手に入る方法を考えてみる
例3:「私は人よりもできない。だからもっと自分に厳しくなくては」
→別の場所では意外とできる人と思われたりする。
→→場所・環境を変えてみる、重視するスキルを変えてみる、できない人たちの中に身を置いてみる
例4:「私はこの2年で医者になりたい」
→無理とは言わない。けど2年という月日は自分にとって適切だろうか。
→→ 10年プランに変更
このように少し難しさを調整し、できないことを自分で受け入れられるとうつ病は良くなります。
ただこれはなかなか難しいところで、実際に頑張れる人もいますよね。
例えば「2年で医者になりたい」というのも恐らく理由があるから2年でなりたいんですよね。
2年で自分の祖母が亡くなるからその前に。
2年で医者にならないと、父親に勘当されるかもしれない。
2年で医者になることがすごく大切なことだったり、トラウマとしてプレッシャーになっていたりするかもしれません。
そして実際に自分の同期が2年で医者になったのを見て、よりなぜ自分はできないのだと思うでしょう。
そんな経験ありましたか?少し思い返してみてください。
では私のアドバイスは、その気持ちを手放すことです。
言い方が厳しくなりますが10年追い続けてもできなかったことが、今同じ環境でできると私は思いません。
もしかしたら不可能かもしれません。けど不可能だから終わり、ではないので安心してください。
2年で医者になるのは無理でしょう。
けど祖母を気遣う方法は他にもありますし、2年で医療関係のお仕事につくことはできます。
父親からのプレッシャーに、なぜ応えたいのですか?
頑張りたい理由はなんでしょうか?
これでなくてはいけない、と感じる理由は何でしょうか?
その答えを重心に、自分のできる範囲で物事を進めるとうつ病がよくなると思います。
どうすれば治せる?
1. 辛いと思うことを書き出してみてください。
2. その辛いことを続けている理由を書いてみてください。
3. 本当に今の方法でないと、それは達成できないのか、そもそも達成する必要があるのかを考えてみましょう。
自分のうつ病を振り返ってみよう
私はうつ病を10年以上患っていないので、私にも分からないことがあると思います。ただ長いことうつ病を持っている人と話し、気になった点を今回書き出してみました。私も治せず10年も20年もうつ病なのかと不安を持つこともあります。けど大丈夫です。不安になることは悪くないです。だから不安なうえで一緒にどうやって乗り越えていけるかを考えていけたら嬉しく思います。