ワーキングメモリを鍛える方法
仕事をしているときに、
後輩:「さっき〜って言ってましたよ」
自分:「いや、そんなこと私は絶対言ってない」
後輩:「〇〇さんも〜って言ってたところ見ましたよ」
自分:「(そんなはず...)」
となった経験ありますか?
言われたことをすぐ忘れる、やっていた作業を忘れる、こんな経験があるなら、ワーキングメモリが低いだけであって、頭が悪い、怠けているわけではありません。
そしてこのワーキングメモリは鍛えることができるんです。
今日はワーキングメモリとはなにか、どんなふうに鍛えていけるかについて話します。
目次:
!少しじっくり読む!
*この記事はうつ病の方をターゲットにしていますが、同じことで悩んでいる方にも効果的です。
*この記事は個人談をもとに書いています。専門家ではないので、その点ご了承いただけると幸いです。
ワーキングメモリとは
脳の前頭前野の働きの一つで、作業や動作に必要な情報を一時的に記憶し処理する能力で、私たちの行動や判断に影響してきます。
ワーキングメモリとは、入ってきた情報を頭の中でメモし、必要は情報は整理して、いらない情報は削除する、といった作業を行なっています。
情報をメモ→仕分け(キープ or 削除)ということですね。
そして、必要なときに情報を引き出せる、
例えば、スーパーに買い物に行くときに、歩いている間は別のことを考え、着いてからなにを買うか思い出す、というのもワーキングメモリが働いています。
LITALICO(りたりこさん)の説明が分かりやすいので、ぜひ読んでみてください。
詳しくはこちら:
うつの方達はこのワーキングメモリの能力が低くなっているから、ミスなどを起こすわけで、ワーキングメモリを鍛えられると、物忘れなども減り、自分を責めることも減ります。
まずはワーキングメモリが低いとはどんな状態なのかを紹介します。
ワーキングメモリを鍛える方法も最後に載せているので参考にしてください。
ワーキングメモリが低いと
このワーキングメモリはうつ病になると低下することがあるようです。
ワーキングメモリが低いと、情報の処理が遅かったり、整理が難しかったりします。
そのため、 次々とくる情報への対応がうまくできずパニックになって、必要だった情報が漏れたりすることがあるようです。
また下記の記事によると、ワーキングメモリ能力が低い人は忘れるのではなく、「タイミングよく思い出せない」とも言っていますね。
詳しくはこちら:
具体的な例を挙げると、
・授業の内容や友人の会話、ミーティングの内容についていくのが大変
・ある作業をしていたときに、電話がかかってきて、話終わったらなにをしていたか忘れた
・言った覚えがないものを「言った」と言われる
・なんの話をしていたのかをすぐ忘れた
・やることを同時に3つ言われたけど、1つだけやって後はぬけ落ちていた
というのがあります。
生まれつきワーキングメモリ能力が低い人もいますが、ネガティブなことを考えているときも機能が低下しやすいようです。
決断のしにくさや忘れっぽさなどもワーキングメモリの低下によるものかもしれませんね。
ワーキングメモリを鍛える方法
ワーキングメモリを鍛える方法はいくつかあります。その中で私が行いやすいと思ったものを取り上げました。
①4桁の数字から2桁の数字をひたすら暗算で引いていく
例えば、3456という数字に23を引く場合、3456を覚えていなくてはいけないですし、23の次に引く数字を探すときも答えを保留する力が必要なので鍛えられます。
②マルチタスクを行う
仕事上ではなるべくシングルタスクで危機を回避して、空いた時間にマルチタスクの訓練をしましょう。
例えば、歩きながらしりとりをする、2つの品を同時に調理する、 誰かと話しながら作業をする、など。
あえて脳に混乱を起こすことで、整理させる力を強めます。
③想像をする
読書しているとき、話を聞いているとき、音楽を聞いているときなどに情景をイメージしたり、クリエイティブに想像してみましょう。
この訓練をすると前頭前野を刺激して、ワーキングメモリ能力が良くなります。
④記憶することを心がける
友人の話を聞きながら記憶する気持ちで聞く、読んでいる本の内容を覚えるつもりで読む、自分の話していることを覚えるつもりで話す。
少し苦しいかもしれませんが、これも一つの訓練方法です。
まとめ
たしかにキッチンで調理をするようになってから、物覚えが良くなりました。調理を作るのにマルチタスクは必須ですし、基本的に調理の仕方は覚えます。以前だったらレシピを10個以上頭に入れるなんて不可能だったのですが3ヶ月経った頃には全て覚えられるようになっていました。ワーキングメモリは鍛えれば、物忘れも良くなるんですね。ぜひ今回紹介した方法を実践してみてください。
参考文献:
ワーキングメモリとは?生活に不可欠な役割、発達障害との関係、調べ方、対処法をご紹介!【LITALICO発達ナビ】
仕事のミスを誘発する「ワーキングメモリ」低下のサイン。あなたはいくつ当てはまる? - STUDY HACKER|これからの学びを考える、勉強法のハッキングメディア
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