「それでうつ病ってどんな病気なの?」言われると実は困る言葉
うつ病がなぜ起こるかについてはまだ知られていませんが、
気分が落ち込んでゆううつな気分になる、うまく寝れない、食欲がない、といった症状があることは知られていますね。
私も過去に自分のうつ病の症状について別記事で話したことがあります。人によって症状の出方は違うみたいですね。
私が経験したうつ病の症状をレベルごとに分けて書いています:
仕事でよく出たうつ病の症状について書いています:
私自身うつ病になって困ったのは、こういった症状を説明してもうつ病を分かってもらえないことでした。
実際になってみないと分からないことも多いのですが、5年もうつ病でいると、うーんと感じる言葉があるんですね。
今回はその言葉を説明して、うつ病を支えている方達がうつ病に対する理解を深めてもらえたら嬉しいです。
目次:
- 人によって症状や感じ方は違う
- 1、「あまり深く考えないで。明日はまた別の日だから。」
- 2、「うつ病になる人は優しい人が多いと思うんだ」
- 3、「色んな人と話して、運動をたくさんして、気分をリフレッシュしよう」
- ではどうすればいいの?
- まとめ
*この記事は個人談をもとに書いています。専門家ではないので、その点ご了承いただけると幸いです。
人によって症状や感じ方は違う
まずその言葉を紹介する前に、人によってうつ病の症状や感じ方は違います。
なので私がここで紹介する言葉が他の方にとってしっくりくる場合もあるはずです。
この記事は、私がかけられて困った言葉を元に、うつ病って実際どんな病気なのだろう、ということを理解してもらえたらと思っています。
1、「あまり深く考えないで。明日はまた別の日だから。」
「周りのことをそんなに考えなくてもいいんだよ」
「気にしなくていい」
と励ましてくれることは嬉しくなります。
ただ一方で、うつ病の方は分かっていても考えずにいることができない方が多いはずです。
例えば、私と知人との会話ですが、
私:「周りが自分のことをどう思っているかが気になって仕事に集中できない」
知:「周りにどう思われるか、どう見られるかを気にしなければいいのよ」
私:「それは頭で分かっていても、被害妄想をするんです」
知:「深く考えなければいいのよ」
私:「それを自分でコントロールできないんです」
と話しました。
たしかに感情の起伏をコントロールしたり、自分を責めることをやめたりするとうつ病が良くなります。
自分の心では「こう考えない方がいい」と分かっていても、頭では「周りは〇〇だと思っている」とささやき続けます。
うつ病は心の病気だと言われますが、私は心の不調によって起きた精神と脳の病気だと感じます。
なので「今日のことは忘れよう」「周りを気にしないで」という言葉をかけられて嬉しいのですが、「それができないんだよね」とできない自分を責めて落ちむことも多いですね。
2、「うつ病になる人は優しい人が多いと思うんだ」
「優しすぎるからだよ」「もっと自分のことを考えていいんだよ」といたわってくれる人が多いです。
確かに周りにたくさん遠慮をしたり、我慢することで精神的に病んでうつ病になることもありますが、実は他にもうつ病になる要素はあります。
幼少期にうけた精神的ダメージ、
脳内の変化や、
体質などなど。
うつになりやすい環境や性格について過去に話したことがあるので、その記事も貼りますね。
うつになりやすい人の性格や特徴について話しています:
うつになりやすい環境について話しています:
記事を読んでもらうと、必ずしも優しいからなる病気ではないことが分かると思います。
むしろ「優しく」しないと「我慢」しないと生きていけない環境にいたのかもしれませんね。
優しいからうつ病になりやすい、というのは一理ありますが、必ずしも皆そうではないということです。
3、「色んな人と話して、運動をたくさんして、気分をリフレッシュしよう」
「ストレス発散が大事だよ」と言われることも多いのですが、これも1、と同様で分かっているけどできないことが実は多いんです。
うつ病になると睡眠不足などによって、頭がぼんやりして、体が重くなります。
頭がぼんやりしたまま人と話すと、自分の言いたいことがまとまらず、会話がうまくいかなかったことで更に落ち込むこともあります。
運動などもやりたい気持ちがあっても、睡眠不足でフラフラしているときにジョギングをするのは不安です。
「ストレス発散が大事だよ」と言われると「それがなかなか難しいんだ」と思う方もお多いと思います。
ではどうすればいいの?
励まそう、楽にしてあげようって思って言った言葉なのに「じゃあうつ病の人になんて言葉をかけたらいいの?」と困惑するかもしれません。
私から言えるのは、共感をすると効果的です。
例えば、運動してほしい、と考えていた場合、まずはうつ病の方がなにか話したそうであれば話を聞きます。
それから、
「そういえば運動ってうつ病に効きそうだよね」
「気持ちリフレッシュするのにいいのかもしれない」
「けど面倒くさいし、そういう気持ちになれないよね」
「家で軽くまずは動いてみるとかなら面倒くささが減るかな」
といった感じで話します。
「これって良いって聞くけど、面倒臭いよね。でも気が向いたらやってみてよ。」と。
自分の状況を理解した上でアドバイスをくれていると感じるから、なんだか嬉しくてやりたくなるんです。
他にもうつ病の方を助けるときの心構えや方法について書いています。よかったらぜひ読んでみてください。
うつ病の方が周りにいる人にまずは読んでほしい記事です:
状況別にうつ病を助ける方法をかいています。下記のリンクから他の状況について書いた記事も読めます:
まとめ
今日は私がうつ病になってから言われて少し困った言葉を紹介しました。うつ病の症状だけ聞くと、ただ心や精神が病んでいるだけだと思われることがあるのですが、やはり病気なんだな、ということが分かってもらえたら嬉しいです。正しい知識を持って接してもらえるとうつ病の人もより安心して接することができるので、ぜひ参考にしてみてください。