うつ病の診断方法と解決策
うつ病の診断方法はとても難しいです。
本当にうつ病なのか把握するのが難しいですし、自分がうつ病だと信じたくない点もあります。
うつ病だと感じても、
どこまでいったら人に助けを求めればいいんだろう。
何からすればいいんだろう。
と悩んでいるうちに悪化する人もいるでしょう。
そうならないために、うつ病経験者である私からどのタイミングでうつ病だと気づけるのかについてお話しします。
そして、なにをすれば良くなるのかも書いていきます。
目次:
*この記事は個人談をもとに書いています。専門家ではないので、その点ご了承いただけると幸いです。
*長めの記事です。時間をかけて読んでください。
うつ病とは?
うつ病とは、身体的ストレスまたは精神的ストレスにより、脳がうまく動かなくなり日常生活にきたす病気です。
いつもより落ち込んだり、物事がネガティブに見えたりするのもそうですが、寝れなくなる、体が動かなくなる、といった身体的症状も一つですね。
その状態が2週間以上続くと、一般的にうつ病だと言われています。
うつ病は放っておいても治ることはなく、治療が必要な病気です。
原因となるストレスから離れると症状は良くなりますが、同じ状況にいればうつ病は悪化していきます。
うつ病=精神的なもの、と思われがちですが、正しくはうつ病の症状=精神的なもの、です。
腰を悪くして姿勢が悪くなった、いつも寝たきりだった、寝不足だった、ということも原因につながります。
うつ病の診断方法
まずは、ネットにあるうつ病のチェックシートを1つ、2つ選んで試してみるといいです。
<うつ病チェックシート>
これだけでは不安だという方には、私がうつ病だったんだと気づいた症状をお伝えします。
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寝れない
もしいつもより寝つきが悪くなったなら、うつ病の前兆だと思っていいです。寝れない理由が分からないなら、なおさらです。
当時は気づかなかったですが、寝れなくなってから日常生活が徐々に変わりました。イライラしやすくなり、なにも集中できず、友人と遊ぶこともままならなくなります。
<考えた方がいい症状>
- ベッドに入っても2、3時間寝れない日が毎日起きる
- 8時間寝ているけど、夢ばかり見る
- 8時間寝ているけど、起きると体がこわばっている
- 目がさえて週に何度か寝れない
- 昼間に寝てしまう
- 日中は頭がボーッとし、相手の言っていることを何度も聞き返す
- 日中は頭がボーッとし、仕事/課題のスピードが遅い
誰にでも寝れないことはありますし、寝れない=うつ病ではないです。
けどもしなぜ寝れないのか分からない(なんとなく分かっているけど、まとめられないときも含める)、または寝れない原因から逃れられない状況なら診断に行ったほうがいいでしょう。
2. 友人と出かけられない
友人の前で挙動不審な態度を取ることや、言ってはいけないことをポロッと言ってしまう気がして人と会わなくなったらうつ病の症状かもしれないです。
私は、せっかく友人といても楽しそうにできず、その申し訳なさから出かけるのが怖くなりました。
また、頭がボーッとして適当なことを言って不思議がられたり、イライラが麻痺して、傷つくようなことを言って嫌われることも怖かったです。
<考えた方がいい症状>
- 友人の誘いを何度も断るようになった
- 家にいる時間が増えた
- 出かけることを思うと、憂鬱(ゆううつ)
- 以前ならすぐ返した返事を今では1日置きに返している
- 友人といるときに愚痴ばかり言うようになった
- 友人の話に全く興味を持てない
- 友人といて、いつもなら楽しい状況がボーッとして感じれない
- 友人に「話聞いている?」「楽しくない?」「眠い?」と聞かれる頻度が増えた
感覚的にあれ?いつもと違う、と感じたら診断をお勧めします。
うつを疑ったときの解決策
精神科医に行くこととカウンセラーに行くことはうつ病を治すうえでとても大切です。
この2点を抑えるのと抑えないのでは、うつ病の進行度が変わります。
うつ病だと診断されるのが怖い人は、ひとまずカウンセリングを受けるといいです。
カウンセリングは精神的に悩んでいる人だけでなく、悩みがある人なら誰でも利用できます。
1)精神科に行く
精神科に行くと、自分の病名を教えてくれます。
うつ病は自分がうつ病であることを認めるのと認めないのとで進行度が違うと感じました。
もし行ってうつ病でなかったらよいことですが、たまに別の精神病だったケースもあります。
似た病気でも治し方が違うこともあるので、確認してから行動することが大切です。
精神科には、自分の健康をチェックしに行く気分で行ってみてください。
うつ病だと診断されることが不安
うつ病だとレッテルと貼られるのが怖い人もいると思います。
私も発達障害を疑ったとき、「それよりうつ病を疑ったほうがいいよ」と言われたにも関わらず、病んでいると思われるのが怖くて再診しませんでした。
うつ病だと伝えると、転職活動で受け入れてくれない転職会社もありましたし、SNSでの友人との絡みも減ったと感じます。
けど大抵の人は受け入れてくれるし、助けようとしてくれます。むしろ、そんなに辛い思いをしたんだなと話を聞いてくれる人のほうが多かったです。
精神科に行って自分の状態を知るのは大事。
「うつ病を疑った方がいい」と言われたとき、早く自分の深刻な状態に気づけば良かったと後悔しています。
特に初めて精神的なことで悩んだのであれば、精神科に行くことを強くお勧めします。
不安な人は、まず内科でチェックを受けて「なにも問題ない」と言われたら、精神科に行ってみると勇気が出ます。
もらった薬を飲みたくない
お医者さんから薬を処方してもらっても、無理に飲まなくて大丈夫です。
人によって意見は違いますが、抗うつ薬を飲むと悪化するケースもあります。
私も2度飲んだことがありますが、眠気とだるさが一気に来て、頭がふわふわして怖い経験をしました。
うつ病を自然に治す方法はたくさんありますが、うつ病だからエネルギーが低くてできないのだと私は感じます。
薬を飲んで回復して、うつ病の原因を解決できるのなら薬もいいと思いますが、薬がなくても治す方法はあります。
実際に私はカウンセリングと私のブログに書いてある方法で、家族も信じられない、部屋から出られない状態から、友人と出かけて笑えるぐらいになりました。
薬が不安な人は、飲みたくなったときに飲み始めてみればいいと思います。
ただし、薬は途中でやめると副作用が強いと効くので、取り扱いには注意してください。
薬について詳しくはこちらの記事を読んでみてください。
薬をなぜ飲まないほうがいいのかについて書いています:
2)カウンセリングに行く
カウンセリングで認知の歪みを治していくことも大切です。
「俺はなにもできない人間だ」
「私は愛されていない」
うつ病の人は無意識、または意識的に起きていることをありのまま受け止めづらくなっています。
そういった思考の歪みを直して、あなたを後押しするのがカウンセリングという場所です。
こんな風に考えることはありませんか?
- 周りの人が自分の悪口を言っている
- 私の人生は親に振り回されている
- なにをやってもできない
- 自分に価値がない
そういった考えに対して「それって本当かな?」と思わせてくれます。
すると不思議とやる気がわいてきて、自然と頑張りたくなります。
カウンセラーはトンネルの中で怪我をしないよう障害物をのぞいて、自分が倒れそうになったら食べ物と水を用意して、ゆっくりと光へと導いてくれる存在です。
話すだけでよくなるわけがない
カウンセリングは何度も行くことで効果を発揮します。個人的には3ヶ月経った頃に大きな違いが見えました。
なぜかというと、カウンセリングで言われたことを現実と照らし合わせていくことで、考えを修正できるからです。
例えば、自分ができない人だと思っていたとして、その理由は周りが「自分をダメなやつ」として扱うからだとします。
カウンセラーはそれを理解したうえで「周りがダメと言うから、自分もダメだとは限らない」説明をするでしょう。
するとアハ体験をしたことで、今までの生活が違って見え、今までの習慣や行動などが少しずつ変わるのです。
習慣や行動が変わると、うつ病も治りやすくなります。
だからカウンセリングはうつ病を治せるのです。
カウンセラーと他の人に話す大きな違いは、このアハ体験を生み出せるかどうかだと私は感じます。
アハ体験は多くて強いほど、うつ病も治りやすいです。
カウンセリングが合わない
カウンセラーとの相性も少なからずあると思いますし、それぞれに得意とする分野もあるはずです。
カウンセラー選びは運試しみたいな部分もあるので、何回か受けて違ったら別の人に変更するのもありだと思います。
また、カウンセリングの種類も色々あるんですね。日本では共感型が多いですが、種類によってはズバッとアドバイスをくれる方法もあります。
また、相手を信じなくて大丈夫です。私も、この人は信じてもいいかもと思うのに数ヶ月かかります。
自分の話したいことを話したいように話せばよいです。
自分のことを話したくない
話したくないことは「すみません、話したくないです」と言えばOKです。
カウンセリングは自分のことを話すところですが、もし通い続けるのがしんどかったら頻度を減らせます。
無理して話す必要はないですよ。
金額が高い
たしかに1回(1時間)1万円ほどのものも多く高額ですが、2週間に1回、または1ヶ月に1回話をするだけでうつ病が治ると思うと、そんなものだと思います。
カウンセリングは効果があります。
その効果は実感するのに時間はかかりますし、相性の悪いカウンセラーだと、ずっと行っているのに治らないこともあります。
それでも私が社会人になってからも、カウンセリングに通うことを決めた理由は、精神が戻らなければ、なにをやっても辛いからです。
薬で治せても原因が分からない限り、またぶり返すこともあります。
お金は働けば戻ってきますが、時間は戻ってきません。
そしてカウンセリングは私の経験上、投資する価値があります。
お金がないならカウンセリングに相談してみるのもいいでしょう。
まとめ
精神的な部分は、自分も周りも気づきにくいことだと思います。だからこそ専門的な知識を持った人を頼りに治していくことが大事です。精神科へ行く、カウンセラーに行く、ということは一番分かりやすくも、一番抵抗のあることだと思います。だからこそ、これを読んだ人たちの心に私の言葉が刺さってくれればいいな、と感じています。