自分でコントロールできると意欲が回復するという話
なぜ自分にはやる気がないのだろう?
うつ病の方なら一度は悩んだことがあるのではないでしょうか。
私も長らく悩んでいたのですが、ある本をきっかけに少しモチベーションが戻りました。今日はそのお話を皆さんとシェアしたいと思います。
目次:
!軽く読める!
*この記事はうつ病の方をターゲットとしていますが、精神的に悩んでいる方にも効果的です。
*この記事は個人談をもとに書いています。専門家ではないので、その点ご了承いただけると幸いです。
*一部ネタバレが含まれています。ご了承ください。
意欲はうつ病を治すのに大切なキー
欲はうつ病を良くする鍵になる、と以前話しました。
詳しくはこちら。どのように欲がなくなっていくのかについても書いています:
なにかに意欲的になれば、行動をする気持ちも生まれ、行動ができれば結果を出して、うつ病を治せます。
意欲はパワフルですが、うつ病である方の多くは意欲が低下していて、ベッドで過ごすことが多いと思います。
なにもできない、していない状態でどうやって意欲を沸かせるのでしょうか。
コントロールしている気持ちを持つと意欲が出る
Charles Duhiggさん(チャールズ・ドゥーヒック)いわく私たちは自分で何かをしている、という気持ちを持てると、
結果が決まっていようとなかろうと、人は物事を楽しむことができたとのことです。
今回は彼の「Smarter Faster Better (もっと賢く、もっと速く、もっと良く)」という本から抜粋します。
この本では、賢い人たちにはパターンがある、と感じた著者がそのパターンを書籍化したものです。私も今読んでいますが、面白くてハマっています。
今日はその一番最初の章で話している、モチベーションに関する話がうつ病の方にも役に立つと感じたので取り上げることにしました。
彼いわく、私たちは誰かに操られているのではなく、自分の意思でなにかができたときに意欲が上がるようです。
意欲に関する実例
ある研究者が人は脳のどこでモチベーションを作り出しているのかを研究するために、fMRIに被験者たちを乗せ、実験しました。
行ったことは簡単で、1~9の数字をモニターに出し、それが数字の5より高いか低いかを予想するゲームを遊んでもらいます。
いつでも退場可能で、あえてつまんないゲームを研究者は作ったようです。
しかし、実際に行ってみると、驚くぐらい被験者たちは楽しんでいました。
出る数字は決まっていたのに、なぜこんなにも楽しんでいるのか研究者は理解できなかったそうです。
次に被験者がすぐに答えないと、勝手にロボットが答える仕組みを作ってみました。
するとどうでしょう。同じゲームで、同じ答えが出ているにも関わらず、被験者たちはゲームをつまんない、と感じたのです。
この実例はほんの一部で、この本には他にも色んな実例や他者からのお話などをまとめています。
それら全ての話を合わせた結果、人は自分がコントロールされている、と思うとモチベーションが低くなる、ということが浮かび上がりました。
コントロールされている、と感じますか?
皆さんはこの実例を聞いてどう思ったでしょうか。
私もグループで働くのが苦手と知りながら、周りになじむため、周りの言うことなすことに全て従っていたことがあります。
その頃から私はやりたいと思うことが一気に減り、うつ病もひどくなりました。
逆に大学生初期の頃は周りの意見を気にしなかったですし、ルールもなく、
社会人のときとは違ってやりたいことがたくさんあったのを覚えています。
今誰かにコントロールされている覚えはありますか?
職場、両親、学校、社会、目標、お金、コネクション、ルールなどなど。
もし誰かに、なにかにコントロールされている、と感じるなら、それを手放せば、意欲が回復してうつ病が良くなるかもしれません。
もしくは自分の意思決定ができるように、行動を起こしてみるのもまた一つです。
まとめ
自分の力でなにかを行っている、という感覚がモチベーションにつながるのですね。一度自分がなににコントロールされているのかを紙に書いてみると、うつ病回復への道が開けるかもしれません。ぜひ行ってみてください。