周りができること<恋愛編>
彼氏、彼女にうつ病を告げられたら、周りは助けてあげたいもののどうすればいいのか戸惑ういますよね。
私も一番近くで深くつながっている相手だからこそ、助けられることがあると思いました。
私自身、恋愛をしているときに一番うつ病を克服できましたし、当時付き合っていた方が精神的に支えてくれたおかげだと思います。
そのときにしてもらった嬉しいこと、助かったことなども含めてお話ししていきたいです。
「実はうつ病なんだ」周りができること:
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目次:
!まあまあじっくり読む!
*この記事は周りにうつ病の方がいる方向けに書いています。
*この記事は個人談をもとに書いています。専門家ではないので、その点ご了承いただけると幸いです。
病んでいる彼氏、彼女は疲れます
まずお伝えしたいのが、うつ病の恋人と一緒にいると疲れます。どんなことを言ってもネガティブに返ってきますし、表情も乏しく、会話も弾まないかもしれないです。
周りを気にしないうえに感情表現が下手になるので、ときおり本当に好きなのかな、と不安にさせることもあるかもしれないです。
一番時間を共にしているからこそ、影響されて自分も気分が重くなることが増えます。
それを理解した上で、今の恋人に向き合ってほしいな、と思います。途中で思っていたのと違う、と別れを告げられると辛いからです。
どんな風に接するのがいい?
当時うつ病が重かったとき、2種類の方と会いました。1人がうつ病経験者で、もう1人がうつ病を理解できない方です。
全くタイプの違う2人ですが、うつ病的にはどちらの方がいいと思いますか?
人それぞれ性格は違いますし、どちらの方といてもうつ病がよくなったのも確かですが、長期的に見ると後者の方が良かったです。
私の経験上、うつ病を経験している方は、うつ病の人といると再発し、お互い泥沼にはまる可能性が高いです。
逆にうつ病になったことない、分からない人の方が冷静に物事を見れるし、うつ病の方の考え方がわからないので影響される部分も少ないのかな、と感じました。
私自身恋人の楽観的な考えに影響を受けて、考えすぎることも減りました。
恋人はうつ病未経験者でないと、というわけではありませんが、冷静で客観的な判断を常にできる人の方がうつ病も良くなりやすいです。
周りができること
ではそれを踏まえて、具体的にできることをお伝えしたいですが、人によって求めるものは違うと思うので、あくまで参考程度に見ていただけると嬉しいです。
ちなみに下の記事では全体的に助けられることを書いているので、事前に読んでもらうとより分かりやすいかと思います。
こちらの記事を事前に読んでもらえると嬉しいです:
包容力を持つ
恋人から一番求められるのが包容力です。うつ病になると友人とは縁が途切れることもあるし、同僚からは煙たがられるかもしれない。
関係が遠くなったり、不安定になったりするなか、恋人というのは特別な存在です。
なぜなら自分のことが好きで、なにかあったら味方をしてくれる存在だと分かっているからです。
だからこそうつ病によって友人関係や職場関係がうまくいかず傷ついていたら、暖かく側で癒してあげてください。
できること!
・優しさを行動で示す
(ご飯を作ってあげる、迎えに行ってあげる、ハグしてあげる、喜ぶプレゼントを買う、など心が暖かくなることをしましょう。)
・傷つくことを言われても、変わらない態度で接する
(うつ病関係なく暴言暴力を働いてきたなら別問題です。)
・大丈夫だよ、と優しくなだめる
解決策を伝える(現実を伝える)
恋人は自分のことを好きでいてくれる存在ですので、信頼感もあることから他の人に言われるより受け入れやすいです。
うつ病の難しいところは、他人に違う意見を言われると自分を全否定されているような気分になり、意見を受け入れられないために思考の歪みを直せないことです。
共感力もある程度大事ですが、愚痴を聞いてうんうん、と聞くのは友人でもできます。だから、恋人は優しく且つためになるアドバイスをあげてください。
できること!
・「そんな風に考えたんだ。私はこんな風に感じたんだけどな」と思ったことをいう
・直したほうがいいところを優しく伝える
(「ネガティブなことばかり言ってるよ」、「他の人のこと気にしすぎだと思うよ」、「考えすぎているよ」などと言葉を掛けます。ただし言い過ぎは禁物です。)
・なにかに悩んでいたらアドバイスを与える
(共感しつつ、アドバイスを必要としていたら与えてみましょう)
甘くしすぎない
うつ病の方は頼る人が少ないこともあって、恋人に依存しやすい状態にいると思います。
その依存を止めることはうつ病である恋人だけではなく、今この記事を読んでいるあなたが健康な関係を築くためにも大事です。
そうするには優しくしつつも甘えさせすぎない、ということです。今うつ病だから仕方ない、とあれこれやってあげると、結局うつ病の恋人はいつまでたっても治すことができません。
イメージとしては、恋人が転んだら治療をしてあげる、感じです。決して手を貸して、立ち上がらせてはいけないし、ゴールにいくために車を用意してはいけません。
用意するのは走るために必要な救急箱と水分補給のお水だけです。
恋人だからなんでもしてあげたくなりますが、そこは鬼の心で線引きをしましょう。
できること!
・恋人の問題に仲介しない
(アドバイスをあげるのは◎です。)
・話を聞いてあげる
・自分が違うと思うことに同意しない(けど恋人の気持ちには共感をしめす)
そばにいてあげる
うつ病は急にとても辛い気持ちになったり、自殺をしたいといった気持ちになるかもしれません。
こういうときは、誰かにその気持ちを伝える、または誰かがそばにいることで気持ちを落ち着かせることができます。
また、私の場合は恋人と会うと気持ちがリフレッシュしたので、辛いことがあっても、会えば気持ちをリセットして次の日を楽しめるようになっていきました。
うつ病になってから外に出ることが少なくなったので、アクティビティにたまに誘ったりするのもいいですね。
できること!
・一緒に寝る
・一緒に休みを過ごす
・一緒に外で過ごす
(相手が乗り気だったらです。)
別れたくなったら
最初の方で言ったように、うつ病の恋人を持つのはとてつもなく疲れますし、大変です。それを理解して付き合っていても、うつ病を理由に別れたくなったら仕方ないと思います。
そんなときに別れる方法ですが、誠実に向き合うことが大事です。適当な理由をつけて別れたり、自然消滅するよりも、本当の理由を優しく伝えてください。
はっきりと別れる理由を伝える必要はなく、あなたが愛していたことが事実で、思い出の中でしたことが好きでしてくれたことだと伝わればOKです。
なぜならうつ病の方はその思い出を糧に、うつ病に前向きに取り組むことができるからです。
そしてもう一つ大事なことは、元恋人がこの先、急に連絡してきたら必ず連絡を取ってあげてください。うつ病のときに別れを告げられると、生きる理由を無くす方もいます。
会うのが辛い方は断ってもいいですし、気持ちがないことも伝えていいですし、全て応える必要はありませんが、辛いときに電話やSNSに出るよ、という体制でいてください。
頼れる人がいるんだよ、と安心させてあげてください。
それが元恋人として最後にできる優しさだと私は思います。
まとめ
筆者は恋愛豊富な方ではないので、もっと他にいいアドバイスがあるかもしれないです。私の経験からだと恋人は包容力があって、ずっと自分の味方でいてくれる、と思える人ほどうつ病を前向きに治していこうと思えるようになりました。男性と女性ではまた違うかもしれないですが、参考にしていただけると嬉しいです!