自分の過去を受け入れる方法
もし私が有能だったら、強かったら、愛される人だったら、違う環境で育ったら。
きっと私の人生は違った。
そう思って、自分を責めて嫌になることがあります。
しかし、私は現実、これからも「自分」と一緒に過ごしていかなくてはいけません。
嫌いで仕方がない私を、私はどう受け入れるのが正解なのかを考えました。
過去に辛い思いをした、トラウマに囚われている、嫌いな自分をどうすればいいのか、そんなことについて今日は話したいです。
目次:
※当記事は2020年11月に執筆しましたが、2024年7月に修正を加えました
自分のことが嫌いでもいい
自分はこういう人間だと認めることです。
誰かを許し、受け入れられることは素晴らしいです。
過去に起きたことをいつまでも引きずっては新しい経験がしづらいですし、自分が自分であることを受け入れれば自分も含めて色んな人を愛することができます。
しかし、実際どうでしょう。
こうでなくてはいけないのに、なれなかった自分、誰かのせいで自分の人生が狂ってしまった、もしくは狂わせてしまった。
そんな経験をして全てを許して、受け入れて、また0から始められるほど人は強くはないと思います。
知っているけどできない。それも仕方のないことだと思うのです。
誰だって嫌なところや汚点があるし、トラウマも作りたくて作っているわけではない。
だから、私はとことん自分を嫌いになる、許せない時間を作ることも大切だと思うのです。
自分が感じたことを理解する、それもそれで過去の自分を受け入れる第一歩なのです。
それは自分の一部分である
世間では自分を愛することや、人を許すことなどが多くうたわれていますし、私もそう考えられた方が幸せだったとお見ます。
では、どうすればそういう考えが身につくのでしょうか。私なりに考えた結果、自分の嫌なところは自分の一部である、と考えたらどうかな、と思いました。
こちらの記事では、自分のいる場所によって価値観は変わるし、だから無理して合わせる必要がない、という話をしています。
場所によって価値観が変わる話をしています:
この応用編ですが、私たちも環境によっていいやつになることも嫌なやつになることもあると思うんです。
例えば、自分の勤めていた会社が暴力的だったとして、その経験によって誰かに注意を受けるとビクビクしてしまい、うつ病気味になったとします。
そして、もしあなたの会社が献身的だったら、うつ病になっていなかったと考えるかもしれませんし、事実かもしれません。
それをなんで私だけがこうなるんだ、って思うかもしれませんが環境がそうさせているって思ったら楽になりませんか。
環境が変われば変わる要素はそもそもあなたの本質ではありません。会社が暴力的だったことでうつ病になったとしても、それは本当のあなたに影響を与えることはできません。
うつ病になったことをあなたは恨むかもしれませんし、上記の例だと会社のせいにしたくなるかもしれないです。
たしかに会社のせいだと思います。
けどビクついて病んでしまったあなたは、あなたの一部であって、全部ではありません。
あなたという人にうつ病という要素がついたのです。
どう考えるかはあなた次第ということです。
過去を受け入れるには向き合う
カウンセラーに過去のことが気になって前に進めない、という話をすると、過去のことが今も同じように起こるとは限らない、といいます。
しかし、私は同じことが起きたことで、うつ病がまた悪化したことが何度かあったので、カウンセラーを信じることができませんでした。
だから同じことが起こっても怖くならないよう私のしたことは、その過去と向き合うことです。私の場合ですが、いくつかうつ病になったであろう要素は分かっていました。
例えば、友人とのトラブルがうつ病を引き起こしたなら、その友人に長年ぶつけたかったこと、言いたかったことを言います。
話すことで気持ちがスッキリするかもしれませんし、自分の欲しかった答えをもらえるかもしれません。
もし自分ではどうにもできない状況があるなら、周りの人にたくさん迷惑をかけるつもりで助けを求めます。
それでもできなかったら逃げることを決めます。
逃げることでその問題に向き合わなくていいという安心感を得ることができますし、これも一種の向き合い方です。
気持ちが落ち着く距離から物事を広い目で見れるようになります。
もちろん過去は過去だ、と忘れたことにするのは楽ですが、結局また思い出したときにトラウマにとらわれます。
だから私は時間をかけてでもいいから、自分の過去と向き合う年月を作った方が後々自分らしくいることができると感じます。
向き合いすぎなくてもいい
だからといって向き合おうと必死にならなくてもいいと思うんです。心がいい!と思うことをすることが大事です。
今がそのときではないなら、もう少し自分のことを嫌いでいてあげればいいですし、自分がうつ病であることをもう少し噛みしめてればいいと思うのです。
いつか自分がよし、と行動を起こしたくなったときに、ゆっくり向き合っていけばいいのではないかと思います。
まとめ
私自身、周りに受け入れられない自分が嫌いになることが多くありました。特に両親との関係が影響していた気がして、一か八かで幼少期の頃の辛かったことをこれでもかと引き出してみました。とても辛いプロセスだったし、両親のことも自分のこともたくさん傷つけたと思います。今はまた関係が戻ってきて、以前よりも自分らしくいれている気がいますし、実際にうつ病も少しよくなりました。同じことをしてほしいとは思いませんが、過去と一度向き合ってみるとなにか変わるかもしれませんね。